2009年11月17日火曜日

西健一郎という人

西健一郎という人が何故に素敵に見えるかといえば、彼が料理空間のことしか考えていないからです。

それは、自分の料理はうまいだろうとか、料理の世界では有名になったとか、結構金ももうけましたとか、そういったまじりっけのようなものを追っかけはいないということで、その姿には生きる美しさがあるように思います。

わたしはたまたまこのように生きさせてもらっておりますんで、そのなかでがんばらさせてもらいます。
これがまあわたしの生きるということで、生きているうちは一生勉強です。

生きるということを料理に同化してその世界だけでただただ生きているというのは、まさに西さんにとっての死なない工夫でありその工夫もここまで長く深く続けているといつか生きているということも忘れ、ただ料理をしているということのみになってくる。

驚くべきことだ。

こういう姿を観ると生きることにうまく殉じたのだなあという素直な感動がある。

西さん、おきばりやっしゃ。
いつか、食べに行きますわ。

http://www.nhk.or.jp/professional/backnumber/090224/

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