2009年12月12日土曜日

早起き早寝

この前、心療内科の医者と話していたときのこと。
わたしの不眠の話になったのですが、そのときそのお医者さんはいろいろと情報をくれました。
話術もなかなかのもので、そのなかでいろいろと印象深いところがありました。
そのひとつが、

「早寝早起きじゃない。早起き早寝なんです」

だった。

人は努力して寝られるものではない。
努力とは覚醒に通じるもので、その逆にあたる睡眠はぼんやりした状態で待つしかないというわけです。

その点、早起きはできる。
睡眠不足を覚悟して早起きをし続けていることで「早寝早起き」にたどり着くことがコツだと話してくれました。
それで、「早起き早寝」という造語と相成ったわけです。

けれどもそのお医者さんの言うには、うまく眠りにつくためには眠るだいぶ前から準備しなければならないようで、コーヒーに代表されるお茶類は8時間前から飲むのを控えるとか、8時間以上前でも大量に飲んではいけないそうです。
さらに眠る前には自分を覚醒させてはいけない、運動もだめ、入浴もだめ、読書も基本的にはだめ、ただ薄暗くし、ぼんやりと眠りを待つのだそうです。

なるほど、一日の目標を眠りに置けばそうなのでしょうが、それでは生きている甲斐がないようにも感じます。

ただ、参考になることも言っていました。
酒は躁状態になると思っている人がいるが、あれは酩酊という。
酒は醒めたときのことを考えればわかるように最高の鬱をもたらす飲み物だ。
酒を飲めば眠れるというのも間違いで、あれはただ身体を興奮させているに過ぎず、眠っているようには見えるが眠りとは程遠いものだ。

どこに重きを置いて彼の話を聞くかがポイントですが、それはさておき、常々思っていたことですが、ぼんやりした状態でいるのはとても難しい。
もしもあなたがぼんやりした状態でいられるのならば、それはとても幸せなことだと思うし、とてもうらやましい。

それにこの世の中はぼんやりできないような喧騒に満ち満ちている。
その喧騒も実のあるものは少なく空騒ぎのようなものに終始している。

ああ、ぼんやりしていたいなあ。

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