2010年2月20日土曜日

夫婦だったのか

そのおじさんは、美しいロシアの女性を連れて土日にやってくる。
近くのスーパー「オリンピック」の片隅を借りて野菜や果物、漬物、米、ジャム…いろいろと売っている。
野菜は新鮮だし、おじさんは人懐っこい。
とても流行っていて、その一隅は人だかりがしている。
若く美しいロシアの女性はとても日本語がうまい。
おじさんはいい相棒を見つけたものだ。
どこで見つけたのだろう、そう思って見ていた。

それが、面白い場面を目撃したのだ。
いや、目撃というよりは二人の会話を聞いたのだ。

「この間、道で転びそうになったけど、転びませんでした」
こうロシア人は発した。
どうです、うまいものでしょう。
そしたら、おじさんはそれに応えて、ゆっくりと
「それは残念な話です」
「えっ、残念。冷たいですねえ」

これを聞いて、ああふたりは夫婦だとわかったのです。
もちろん声音も合わせての情報ですが、少し驚きました。

おじさんは、ロシア人の前には就職前の実の娘と土日に通ってきていたのです。
娘はロシア人よりは若いですが、純粋に日本人でした。
それにロシア人は娘より年上といっても5,6歳くらい上という感じなのです。

だから、ちょっと驚いてしまったのです。
仕事が終ってから片づけをしながらの二人の会話ですが、仕事中はそぶりも見せません。
ああ、見破れなかったなあ。

ラベル:

0 件のコメント:

コメントを投稿

登録 コメントの投稿 [Atom]

<< ホーム