2008年3月7日金曜日

さすがは上野千鶴子


「おひとりさまの老後」を読み通しました。
読後感は、やはりよくお考えだということです。
男に対してあまりに手厳しいと思ったが、よくよく読めば、わたしの男に対する認識が甘かった。
いろいろ教えられたデス、ハイ。
また、思考するという行為をよく鍛え上げられています。
何かしら彼女に失礼なことを書いた気がしますが、上野さんは、ものを考える、ものを見る力のあることをここにご報告申し上げます。
その方向性については、それぞれのみなさんでお考えください。
実は、方向性のほうが重要であるという議論は承知の上で。

しかし、人を批判してもろくなことはない。

私は、つまらないものは見なかったことにする、
素晴らしいと思ったものは、素晴らしいと語る。

と城戸さんは、自分の在り様を語るが、まことにもっておっしゃるとおりで、つまらないものをつまらないと騒いで、足しになることはない。
だからこそ、「最も高いところで討て」ということになる。
おそらく、そこそこの人物であれば、批判するべきポイントがあり、それはその人の最も重要なところにあるというようなことなのだろうが、そういった条件をつけなければ、批判になんらプラス要素はない。

そう、しみじみ思い、男のだらしなさも加えて、赤い花のお茶をすすりながら考えている夜である。

明日は、小田実の追悼会に渋谷に出かけます。
どなたか行かれる方はいらっしゃいますか。

ラベル:

0 件のコメント:

コメントを投稿

登録 コメントの投稿 [Atom]

<< ホーム