2008年5月10日土曜日

土曜日の雨

今日も雨が降っている。
今日で、土曜日は五週続けての雨。
さっき出来上がった原稿を、遅くまでやっている本局まで出しに行ってきた。

当たり前のことだが、家の中で見る雨と外の雨は違う。
外では雨が妙になまめかしい。
どきどきしてしまうではないか。
その気持ちのまま途中の公園で小用をした。
どきどきが汚されちまったぜ。
ほんに雰囲気壊しの公園のトイレ。(この便所め! と怒鳴りつけたかったぜ)

というわけでようやく家で人心地ついたオレはボサノバを聴いている。
小野リサを聴いている。
いやな思いが遠ざかり若葉雨に寄り添った気分にもなってくる。
なにやら柔らかな気分になって、それほど悪くもない人生ではなかったかと自分の人生を振り返ったりする。
むかし身も心も柔らかだった女の柔らかな部分を侵してしまったことを思い出してしまう。

なんという気分だ。

小野リサをわたしに教えたのは若い友人だ。
タテタカコを教えたのも若い友人だった。

そういうことたちがしみじみ、ありがたいとオレの中で立ち上がってくる。
土曜の夜のメロディアスな時間。
オレは部屋の中にいながら若葉雨にうたれている。

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