2011年6月30日木曜日

小出先生のご意見です

http://www.youtube.com/watch?v=hvmGLZT40HQ

ラベル:

武田先生、いいご指摘ですね

「節電」は本当に必要なの? 本当は津波ではなかった!

先回、電気代がなぜ高いかを設備稼働率ということで整理をしてみた。

原発事故が起こった後の3月14日、東電の設備は6300万キロワットもあるのに、東電管内の国民が使った電気は、わずか2800万キロワットだった。
それでも東電は「計画停電」をすると言い張っていた。
その理由は「原発が事故を起こしたから」ということで、多くの国民は「仕方が無い」と思った。

・・・

3月14日の状態

電気設備    6300万キロワット
やられた原発   200万キロワット(運転中のもの(203))
差し引き    6100万キロワット(作る事ができた電気)
消費量     2800万キロワット

・・・

えっ!と驚く数字だ。

福島第一原発の発電量は全部で470万キロワットだが、事故当時、4号機から6号機までは定期点検中で、もともと動いていなかったから、3月14日に東電が「実質的に事故でやられた原発の発電量」はわずか200万キロワットだったのだ!
残りは6000万キロワット。それに対して東電管内の国民が使った電気は2800万キロワットだから、ジャブジャブ余っている。

これほど余っているのに「計画停電」をした。国民は大変な迷惑を被ったが、政府(経産省)も、マスコミもこのトリックはほとんど言わなかった。

・・・

どこにトリックがあったのだろうか? 実は「福島原発が想定外の津波で壊れたから停電」ではなく、

1) 東電は原発だけではなく、火力発電の耐震性もサボっていた、
2) 設備をいつも休ませていた。

の2つが主な原因だった.

繰り返して言いたいのだが、3月の計画停電は、
「地震で福島第一が事故を起こしたから電気が足りなくなった」
のではなく、
「地震や危機に対する東電のあまい体質がもたらしたもの」
だった。
実際に東電はどんな状態に陥ったのだろうか?(単位は万キロワット)

総発電能力               6266
福島第一で動いていてダメになった量    203
福島第一で休んでいた量           78
津波でやられなかった福島第一       188
津波でやられなかった福島第二       440
地震でやられた火力発電所の量       680
(止まった総量)            1588
(津波に関係なく泊まった量)      1308
地震後の総発電量            4678
3月14日の消費量           2800

・・・

これでもまだとんでもなく余っていた(約2倍)。

「計画停電」を大々的に発表したが、現実には実施しなかった。それは、詳しく調べると現実には電気はあったということになるからだ。

でも、こうして内容を見ると、ずいぶん印象と違う.

東電は「津波でやられた。想定外だった」と言っているが、実は津波で破壊したのは、6266キロワットのわずか3%、203キロワットに過ぎない.

今回の震災はマグニチュード9という大地震だったが、福島原発は震度6である。震度6で原発も火力発電もやられて、電気が来なくなるということになると、東電は「何やっているのだ。地震の備えが出来ていないじゃないか!」と言われるので、福島第一の1から4号機が津波に襲われたことを全面に出して釈明した。

もちろん、地震でも津波でも備えなければならないのだが、実はこの説明もウソなのだ。本当のところは、大震災で停止した発電量1588キロワットの内、実に82%の1308キロワットが「地震」だけで壊れたのだった。

それも震度6以下である。つまり、
1) 現実には3月14日の計画停電は必要がなかった(設備能力は2倍あった)、
2) 普段から稼働率が低い運転をしていたので、そのツケがまわった、
3) 計画停電の理由として東電が言った「津波」の影響はわずか3%だから、これはウソで、「普通の規模の地   震」で、多くの原発、火力発電が壊れたからだった、

というわけだ。

でも、自分たちのミスは「大人しい国民」と「自分たちをかばってくれる政府とマスコミ」に押しつけるという、いわば小児病の会社、それが東電のようだ。

・・・・・・

今、滑稽なことが全国で始まっている.

これから来る夏、電気が足りないから「節電」をしなければならないと言われている.それも東京ばかりではなく、名古屋でも大阪でも、また全国のほとんどのところで冷房温度を上げたりして、「省エネ」に努めている。

いったい、どうしたことだろうか? 本当に電気は足りないのだろうか?

東電の福島原発と中部電力の浜岡原発は止めたけれど、それだけでなんで日本中で「節電」が必要なのだろうか?

また私たちは騙されて、暑い夏を過ごそうとしている。もう、日本の誠意はどこに行ったのだろうか?

(平成23年6月29日 午後1時 執筆)

武田邦彦

ラベル:

恋愛 → 結婚 → 育児 そんなルートは、ほぼ消滅したよね

世の独身男性にとって、将来の不安は多い。仕事、結婚、子ども、老後、孤独死......。そんな不安だらけの要因は「孤立」と「枯渇」に求められるという。この「孤立」というキーワードと共に種々の社会問題を取り上げ考察したのが社会学者であり、詩人の顔も持つ水無田気流氏こと田中理恵子氏著の『平成幸福論ノート 変容する社会と「安定志向の罠」』(光文社)である。今回、水無田氏に、当サイト読者の中にも身につまされている人も多いだろう「現代の結婚をめぐる状況」をテーマに話を聞いた。


――『平成幸福論ノート』というタイトルですが、幸福論について書こうと思った経緯を教えてください。

水無田気流氏(以下、水無田) 現在、幸福論というものが錯綜していること、またGNH(グロス・ナショナル・ハッピネス:国民総幸福量)のような形で幸福像や幸福指標の見直しが進んできている、という事態についてもっと根本的な問題から検討すべきだと思ったんですね。以前、「若者不幸社会」というテーマで『朝まで生テレビ!』(テレビ朝日系)に出演した際、どうも「主観的な幸福感」と、世代会計や若年層に不利な雇用環境のように、「制度的な不平等」の問題が、混同して考えられているなと感じました。この混乱は本当に問題です。解決の糸口すら、つかめなくしてしまう。主観的に幸福か不幸かという問題と、制度上の不平等の問題を、今一度整理して考え直す必要がありますね。

――制度上、不平等な立場にある若者に対して書かれたということですか?

水無田 日本では、ある意味誰もが「明るく楽しい消費者」であることを強要されているところがあります。とくに若い人たちはそれ以外あまり考えないし、何か真剣に社会の問題について考える人は、むしろ「特殊で異常」なことにされてしまいますね。でもそのツケが回ってくるのが30代からです(笑)。若年男性の場合、結婚なども含めた家族関連行動を考え出すのが30歳を過ぎてからで、20代だとほとんど考えない。ところが、30歳をすぎて結婚、パートナーの出産、そして育児に直面して、初めて制度の不備などに直面することになります。もう少し前から、こうした問題を考えてもらいたいなと。もうひとつは、年齢層が上の人たち、「今の若者は草食化して、自分から女性にアプローチしないからけしからん」と言うような人たちは、この晩婚化・非婚化、それに少子化などを「若者の自己責任の問題」として捉えているところがあります。そうではなく、問題の背景に何があるのか、ということを分かっていただきたいなと。つまり不平等に気づかない若年層、問題を若年層の自己責任で済ます中高年層、どちらにも向けて書いています。

――結婚をめぐる現代の状況ということについて詳しく聞かせてください。昨今では、ほとんどが恋愛結婚です。そうすると、まず異性にモテなければ、結婚相手を見つけることができません。男性の間の"モテ格差"は拡がっているんでしょうか?

水無田 これはかなり拡がっていますね。経済的な問題が大きいですが、人口動態的な理由もあります。人口動態的な問題というのは、元々男性のほうが出生性比率は高いのですが、昔は乳幼児死亡率も高かった。ですが、医学が進歩したため男性の乳幼児死亡率が低下しました。人口性比で見ると1995年から2005年にかけて結婚適齢期の男性のほうが、3%程度女性人口を上回っています。おのずと、男性のほうがパートナー獲得のための競争率は高まります。

――経済的な問題というのは?

水無田 経済的な問題としては、ここ10年の間に30代の男性の年収は、「最も多い層」で見ると500万円台から300万円台へと移行しています。一方、女性はと言えば、いまだに結婚相手の男性の年収にこだわります。よく参考にする山田昌弘先生(社会学者、中央大学文学部教授)の調査結果によると、都内の20代半ばから30代半ばの未婚女性の4割が「年収600万円以上の男性」との結婚を望んでいますが、該当する同年代の未婚男性は3.5%しかいません。

――かなり高条件の男性を求めていると思いますが、それはどうしてでしょうか?

水無田 年収が600万円程度ないと、女性は安心して子どもを産めないのです。女性は出産して育児をしながら仕事を続けることが難しいので、その期間無職になる可能性が高い。そのため、一般に「自分の年収の倍」ぐらい稼ぎのある男性を求めます。ちなみに「民間給与実態統計調査」を見ても、年間を通じて給与所得のある女性でも7割は年収300万円以下です

――共働きをすることも考えられると思うのですが。

水無田 実はすでにサラリーマン世帯であっても、専業主婦のいる世帯よりも共働き世帯のほうが多数派です。現実的にも、男性一人の稼ぎには頼りきれなくなってきている。でも、一方で20代など若年女性ほど専業主婦志向が強まっています。景気低迷や少子高齢化など諸々の条件を鑑みれば、今後パートナーとなる若年男性の昇給なども鈍化は避けられないでしょう。はっきり言えば、男性に家計負担を完全に依存した人生設計を行うのは、リスクが高いのです。女性はこの点をきちんと認識すべきです。ただ、社会環境の未整備の問題も大きいですね。今後は「共に働き、共に育てる」というのが理想的で一番リスクも低いライフスタイルなのですが、今なお女性は仕事と出産・育児がなかなか両立できません。ご存じのように、子どもを産んでからも十全に働くためには保育所の確保が必須ですが、現在、待機児童は約4万8,000人おり、潜在需要は80万人を超えるとも言われています。言い換えれば、実質的にそれだけの女性が就労できずにいるということです。さらに、育児環境はまだまだ専業主婦前提のため、仕事と育児を両立させようと思うと、苦労もストレスもきわめて大きい。若年女性が上の世代の苦労を目の当たりにして、そんなことはしたくないと考えるのも当然かもしれません(笑)。だから、女性の意識と社会環境、両方変えていく必要があります。また女性は現在、全従業員のうち過半数が非正規雇用です。正規雇用の女性でさえ、育休や産休は取りづらい状況ですが、非正規雇用は最初からそんなもの取得できません。すると子どもを望む場合は、身分が保証されていて年収が高い男性でないと、女性は安心して結婚には踏み切れない場合が多いんです。

――そうなると男性の未婚率も当然上昇しますよね?

水無田 男性の生涯未婚率(50歳時で一度も結婚をしたことがない人の割合)は、近年ものすごい勢いで上がっています。1970年で1%台だった生涯未婚率が、90年代に5%台になり、2005年には約16%にまで上がっています。これはおおよそ女性の倍です。この男性と女性の未婚率の格差はなんだろうと考えると、この予感は外れてほしいのですが、実質的な一夫多妻制のようになっている。つまり、一度も結婚できない男性がいる一方、十分な収入など高い「モテ資源」があり、生涯に何度も結婚できる男性がいるということです。事実、再婚率は女性より男性のほうがずっと高くなっています。


■経済力、魅力、コミュニケーション能力......どれかがゼロでもダメ


――本書の中で、結婚力点数は、「経済力×魅力×コミュニケーション能力」と書かれていますが。

水無田 それは、私が次に書く予定の女性の保守化の問題について取材する中で出た結論です。

――若年男性の賃金がかなり下方に移動している現状で、男性は経済力以外のどこを磨けば結婚点数が高くなりますか?

水無田 私が結婚力点数を「経済力×魅力×コミュニケーション能力」と掛け算にしたのは、どれかが「ゼロ」だと、他が高くても結果がゼロになってしまうということなんです。女性の側からすると、いくら経済力があっても、人間的にダメな人はゼロじゃないでしょうか(笑)。もちろん、女性にもよるでしょう。たとえば年収も、300万程度稼いでいる男性を「プラス」と考える女性も、十分な稼ぎがない、つまり「ゼロ」と評価する女性もいるでしょう。これは女性自身の就労状況や、パートナーに求めるものの優先順位によります。ただ、どれかひとつでも「1」以上なら、ゼロにはなりません。ですから、どれかを磨けばいいんじゃないのかなと思うんです。経済力が「ゼロ」でないなら、あとの2つでなんとか頑張ってほしいという願いがこもっているんです。

――本書の中では、結婚力点数の中でもコミュニケーション能力について言及されていましたが。

水無田 コミュニケーション能力というと、うまく会話をすることや相手の望みを聞き出すなどに目が行きがちですが、家族生活は言語外のコミュニケーション能力が必要とされます。たとえば、女性数人で誰かの家で話をしていると、必ず誰かが黙ってお茶の片付けをしたり、横に行って手伝ったりしますよね。そういうことを一切できない男性があまりにも多い。女性は、男性が口で言うだけじゃなく、体を使ってできるか、きちんと見ています。自分が子どもを産んで忙しいのに、口だけで何もしないタイプか、それとも一緒にさりげなくサポートしてくれるタイプか。

――3月の震災後、結婚を考える男女が増えていると言われていますが。

水無田 やはり不安の高まりの表れだろうと思います。今回の震災では、日本社会の脆弱さが明らかになりました。公的機関が何もしてくれないことが分かったので、身近な家族を増やすことで自己防衛しようという意識が高まったんじゃないでしょうか。これは悪いことではないと思います。今まで、相当の経済力があって身分も保証されている男性ばかりを求めていた女性たちが、若干条件を修正する可能性もあるので、たとえ経済力に自信がない男性であってもチャンスではないかと思います。

――本書の出版後の反響はいかがですか?

水無田 身につまされたという30代の男性の意見が多かったですね(笑)。でももっと、今後この問題に直面する20代や、「今どきの若者批判」で済ましている中高年の方々にも、ぜひ読んでいただきたいと思っています。

***

 今年で34歳、独身の著者も今回の話を聞いて身につまされた。20代、30代の独身男性は必読の書ではないであろうか。
(文=本多カツヒロ)

ラベル:

たかが蚊一匹に安眠を妨害されて…

今朝方、午前3時半、一匹の蚊の羽音に目を覚ましてしまった。
起きる直前までは、夢の中で、大量のダニに噛まれて七転八倒。
そりゃあ、悪さばかりしているからこういう罰も襲い来るわけだけど、参ったまいったと思いながら旧式のベープマットをつけるのでした。

あの蚊は、誰かの送りし刺客であったのか。

いやな一日の初めとなってしまいました。
クシュン…

ラベル:

2011年6月29日水曜日

高いからあまりバカバカ使うのもどうかと思うけど、節電の必要はないよなとも思う

「節電」は本当に必要なのか?(1)  電気代はなぜ高い?

この夏は電気が足りないと言う。
でも、どうもうさんくさい.一説では

「原発を再開したいから、電気が足りないと脅しているだけだ。寝苦しい夜を過ごさせて原発賛成にするためのあくどい宣伝だ」

とも言われる.

東京電力は日本の代表的な企業だから、本当はこんなことを言われるようなダメ企業では困るのだが、なにしろ

「東電はウソを言う企業だ」

というのは、原発事故以来、常識になっているので仕方が無い。

そして、福島原発事故の直後、東京電力が「計画停電」というのをやり、大きな影響がでた。
電気機器をつかって患者さんの命を守っている病院や、1度とめたら製品がダメになってしまう工場などはビリビリしていたものだ。
・・・・・・
明らかにおかしい.

東京電力がもっている発電の能力は、6300万キロワット。
これに対して計画停電が実施された3月14日の電力消費量は、たった2800万キロワットだった???

それで「足りない」??? ???
・・・・・・
何かを製造する「製造業」では、設備をどのぐらい使うかという「稼働率」は、収益の死命を制するほど大切なもので、多くの会社は設備稼働率が80%にでもなると、経営はピンチになる.

ところが、
「原発事故で電気が足りなくなるので、計画停電をする。国民は協力しろ」
と東電が言った日の設備稼働率は、実に44%!!

さすが東電だ。これまで、営業成績が悪くなると、電気料金を上げれば良いという気楽な商売をしてきた。事実、日本の電気料金はほぼ世界一、アメリカの3倍とされる.
それでもお客さんから文句は来ない。もし文句を言えば「じゃ、電気を売らない」と言えば、それで良い。「やらせ番組を放送しているから、受信料を払わない」と言う視聴者を不払いで裁判に訴えるというNHKと同じ体質だ。
・・・・・・
稼働率が低い理由は、真夏の昼間に多くの人が「エアコン」を使う.かつてはこれに「高校野球」が加わってテレビを見るので、さらに電気が必要になる.
だから、半分しか使わない春の稼働率が44%になるのは仕方が無いというのが「東電の言い分」である。

もちろん、東電の言い分がウソだ。ウソをつく人というのは、

「原子炉が壊れているか?」

ということだけウソをつくのではない.

「原発事故が起こったから、電気が足りない」
というのも、
「日本は質の良い電気を供給しているから、電気代が高くなる」
というのも、全部、ウソなのである。

電気の蓄積方式(集中蓄積、分散蓄積)、発電方式(設備費と燃料費の関係)、電気機器会社とタイアップした電気の平準化システムなど、設備の稼働率を上げるためには、やることは山ほどあるけれど、このような「面倒な事」より
「たっぷりと発電所を作って、時々、動かしたらよい」
という方が楽だ。

・・・・・・

稼働率が下がり、経費が嵩むようになれば、電気代を上げればよい。簡単で誰にも文句を言われない。
それに対して、電気が足りなくなると、文句を言われる.
だから、発電所をたっぷり作って悠々と生活した方が良いと思うのはお公家さんの東電の経営者としては当然だからである.

電気会社のシステムが悪い。個別に「これもすればよい、あれもすればよい」と言っても、巧みに言い訳されて終わりだ。

こんなことは個別にいくら言っても、ケンカになるだけで電気代が安くなることはない。
でも、もし東電に競争相手が居たら、設備の稼働率はたちまち80%になり、電気代は半分になるだろう。
その点では技術も大切だが、安全を守り、電気代を安くするには、「電気を供給する社会的なシステムに競争原理を入れる」ことも重要であることが判る。

(平成23年6月29日 午前10時 執筆)

武田邦彦

ラベル:

使用済み核燃料について(小出先生)

http://www.youtube.com/watch?v=jIoiC4N1_Ko

ラベル:

その日のあとで~フクシマとチェルノブイリの今

http://www.youtube.com/watch?v=B3qAAnrnzUY&feature=related

この動画中で、確か(4)だったと思いますが、小出さんが、「申し訳ありません」と聴衆に頭を下げるシーンがあります。
彼が、福島事故の責任を自分に嫁していることがわかる箇所です。

わたしにとって、彼にある畏敬を感じる場面です。

ラベル:

東電株主総会(田中龍作さんの記事から)





東京にしては緑が豊かな港区芝。街路樹にまだ朝露が残る午前9時、東電株主総会の会場となっている東京プリンスタワー周辺はものものしい雰囲気に包まれた。警官隊がビッシリと配備され、黒のスーツに身を固めた東電社員がピリピリと動き回っている。これが関西であれば暴力団の総会かと思い込むだろう。

 チェルノブイリを凌駕する環境汚染となることが確実の福島第一原発事故を受けた株主総会に世の注目が集まった。株主たちは気が気でない。老後の蓄えに東電株を買った年金生活者や原発に反対する株主たちが続々と会場に足を運んだ。

 東京電力によれば出席した株主は9,258人(午後3時現在)。例年の3倍にも及ぶ。株主たちは今回の事故をどのように受け止めているのか、話を聞いた――

 「原発を諦めて頂かないと(被災者と株主は)浮かばれない。再生可能エネルギーに力を入れてもらいたい」。(会社員・50代=横浜市・女性)

 「本当に立ち直りたいのだったら真実を明らかにすること。それで東電が潰れても仕方がない。たぶん真実は明らかにされないだろうけど」。「情報開示されないとまた事故は起きますね?」と筆者は尋ねた。「そうだね。また起きるね」(年金生活者・70代=川崎市・男性)。この男性は20年間以上東電の株を持ってきた。

 「国の政策に従ってやってきたのだから東電に怒りはない。今回を教訓に事故が起きないようにしてほしい。原発はひとたび事故が起きると大変なことになる。安全対策に投資してもらいたい」(年金生活者・60代=男性)

 東電に好意的な株主でさえ情報開示と安全対策の徹底を求めているのであった。

 【リスク考えない経営責任を問う】
 
 これほどまでにいい加減な企業なのか。株主総会は東電本店で行われる記者会見を見ているようだった。フリー記者に相当するのが原発に反対する提案株主だ。株主からの質問に答える勝俣恒久会長はじめとする役員たちはノラリクラリとかわし、真っ向から答えようとしない。

 一例を挙げると次のような具合だ。
株主「データ隠しが幾度も明らかになった。小児ガン、甲状腺ガンが確実に出てくると思うがどうするのか?」

小森常務「事故当初、電源がなくデータが取りにくかった。膨大な情報でまとめられなかった。健康被害防止に努めてまいる所存です」。

 こんな子ども騙しの答えで株主が納得すると思っているのだろうか。納得しなくても数の力で乗り切れるとタカをくくっているのだろう。外形上、法律の手続きを踏んでいるに過ぎない。

 上記のようなやりとりが6時間も続いたのである。たまりかねたのが紀藤正樹弁護士だ。紀藤氏は東電の原発事業に危ういものを感じ20年間、東電の株を所持してきた。紀藤弁護士は次のように力を込めた。

 「たった一回の事故で東電という会社は破綻した。あなた方はリスクを考えない経営形態を取ってきた。私は将来の経営責任、そして過去の経営責任も問おうと思っている」。

 東電経営陣は口先では「皆様には大変なご迷惑をおかけしまして…」と言う。だが事故原因をひたすら津波のせいにする。今回の大事故の予兆となるトラブルや事故を隠し続けてきたことへの反省は微塵もない。会社を支えている株主にさえ情報開示をする姿勢がないことも今日の総会で明らかになった。

 一縷の望みも空しく402人の株主が提案した「原子力発電事業からの撤退」は反対多数で否決された。

 東電の体質は旧態依然のままである。住民や作業員への対応を見る限り安全対策は相変わらずお粗末だ。「また事故が起きるね」。前出の株主の言葉が重くのしかかる。

ラベル:

海洋汚染

ほとんど報道されていない海洋汚染問題。

気仙沼で上がったカツオは大丈夫か?
シラスはどうか?
貝類は?
回遊魚にはいつごろから影響が出るのか?
海藻は?

ご存知のように、日本は偏西風地域で福島原発事故での多くの放射性物質は西風により海に吹き飛んでしまっています。
そして、発表されない地下水等を通じて、直接、海に、おそらく莫大な放射性物質が流れ込んでもいます。
けれども、この影響は述べづらいです。
全国が水俣化するかもしれないからです。
日本の漁業すべてへの補償は、この国には気が遠くなる額になるし、言ってしまえば、日本の漁業はつぶれます。
農業でさえこの有様です。

この時期に来て、汚染具合は自分で判断するしかありません。
きっちりした数値の発表は、この国の一次産業を葬り去ります。

したがって、わたしもまた、汚染問題に対しては、声高に叫ぶつもりはありません。
ただ、若い友人に、思いついたときにささやくだけです。

日本の放射性物質の汚染具合は、そのようなレベルだと、個人的には、思っています。

お子さんを大切にしてください。
学校給食にご注意ください。

ラベル:

電力不足キャンペーンも利かなかったか、嘘だからね

「脱原発」提案相次ぐ 緊迫する電力5社の株主総会
2011.6.29 07:08
 関西電力や東北電力など原発を抱える電力5社は29日、株主総会を開く。前日の東京電力などの総会と同様、「脱原発」を求める株主提案が相次いでいる。関電の総会には筆頭株主である大阪市の平松邦夫市長が異例の出席。脱原発に向けた新エネルギー推進を求める見通しだ。

 東電福島第1原発の事故後、原発の安全性への不安感が広がり、各社の総会では停止中の原発の再稼働に反対する意見が出る見通し。今夏の電力不足回避のため関電などが要請した節電をめぐる質疑も予想される。

 総会は関電、東北電のほか北海道電力、中国電力、四国電力が開催。関電の一部株主は「原発から自然エネルギー発電への転換」を提案。節電要請の根拠などについても質問がありそうだ。

ラベル:

2011年6月28日火曜日

武田先生のご意見です

日本の未来は暗いのか?  エネルギー

石油・石炭・天然ガスなどの化石資源は枯渇しない。いくらでもある。
地球は膨大で、今の人間の活動がいかに活発と言っても、地球から見ると小さいからだ.

「地下資源は限りがある」
「それを湯水のように使っているので、やがて無くなる」

という話は余りに雑すぎる。

確かに「節約」は大切だが、「節約が大切」ということと「石油が無くなる」というのは関係がない。

「節約」は石油がなくなろうと、無限にあろうと、それとは無関係に心の問題として大切なのだ。資源が無ければ節約、あれば浪費というのでは情けない.

・・・・・・・・・

地球が誕生してから今までの地球の変化から、石油・石炭・天然ガスのように「還元された炭素」がどのぐらいあるかを計算してみると、

寿命=500万年

となる。

そして、その多くが比重の関係で、人間の手が届くところにある。

計算の詳細は省くとして、肝心なことを2つ。

・・・1つ目・・・
【いい加減な専門家】

1970年における専門家の「石油寿命の予測」=40年
それから40年後の2010年における専門家の寿命予測=43年

つまり、枯渇すると言われた2010年に石油寿命は3年だが、増えている.

(その理由)石油の価格をつり上げるため。

このことがハッキリしているのに、まだ多くの人は「石油はそのうち無くなる」と脅されてトイレットペーパーを買いあさった時代の先入観が抜けていない。

専門家もマスコミも罪作りをするものだ。

・・・その2・・・
2010年に大問題になった尖閣列島。その下に原油が眠っているということが判ったので、中国は領有権を主張した。

尖閣列島の下に眠っている石油は1500億バレル。ここだけで日本の100年分。

でも、まだ掘らない。理由は世界のあちこちにもっと安価で良質の石油が一杯あるからだ。日本政府が血眼になって尖閣諸島の石油を掘り出してから、どんなに短くても100年はあるということだ。

原発が無くてもエネルギー資源はまったく問題が無い。

・・・・・・・・・

石油・石炭・天然ガス・メタンハイドレード・オイルサンド・オイルシェール・シェールガスなど豊富な石油系資源は、どんなに少なく見積もっても1000年はある。

1000年前と言えば紫式部だ。そこまで心配しなくても良い。
資源は豊富にある。

日本の自然を破壊してまで、休耕田を潰してまで太陽電池を敷き詰める必要は無い.これも国民を不安にさせて一儲けしようとしている人たちの陰謀だ.

もう、そんなことにひっかかりたくない。よく未来を見て自分たちのことを考えているアメリカも中国もエネルギーの節約などやっていない。

若者は節約しなくても良い。大いに羽を伸ばし、元気にやって欲しい.

日本社会は1990年から「うつ病」にかかり、それを利用してもうけようとする人たちが暗躍してきた。福島原発を機に、私たちは明るい未来を見よう!!

(平成23年6月28日 午前8時 執筆)

武田邦彦

ラベル:

昨日の小出先生

http://www.youtube.com/watch?v=BjVhqEqUpYM&feature=player_embedded

ラベル:

レディーガガさん

http://www.youtube.com/watch?v=3p73GY19ZrY

わたしはレディーガガさん自体よりも彼女を持ち上げる連中に頭が痛くなる思いです。
君たちは、小娘ばかり取り扱って、どうして肥田舜太郎さんを取り上げないのかね。

ラベル:

棋聖戦第2局

先日、羽生対深浦の棋聖戦第2局の熱戦があったのですが、(千日手、指し直し局が200手を超えるというすごいのが)これの解説をニコニコ動画でやっておりました。

解説は、屋敷伸之九段。
聞き手が竹部さゆり女流三段。

この掛け合いがとても愉快だった。
まずもって、屋敷九段のいい加減さが際立った。
ときとして、竹部さんが解説者になり、屋敷が聞き手になる。

また、竹部さんの軽みもとても好感がもてた。
実は、わたしは、この竹部さんの奨励会時代を千駄ヶ谷の将棋会館で目撃しており、そのときは、丸坊主で木村さゆりと言っていたが、男の子かと思っていました。

今回のニコニコの動画で接する竹部さんは、落ち着いていて軽やかで、わたしが若ければ、是非ともそばにいてほしい女性になっておりました。
すでに30歳を越えてはいるのですが、あのものにこだわらぬ言動と控えめは、まったくもって惚れ惚れとしてしまうものでありました。

それは、多分に屋敷さんの拘泥のなさが引き出したものかもしれませんが、(この屋敷もいい男なのです)まったくもって、久しぶりにうっとりする人間関係を堪能したのでありました。

そこには、これが正しいという自己主張はまったくなく、いい加減さがそよ吹いていて、出来ればわたしにもその風を分けてほしいと思うのでした。

NHK将棋トーナメントも聞き手に竹部さんを抜擢しなさい。
そして、出来得れば、解説にたびたび屋敷さんを呼ぶように。

他のニュースは、あまり流さんでもいいから。

ラベル:

原発再開のための必須条件 経産大臣の論理

福島原発事故が起こってから約3ヶ月後(2011年6月18日)、海江田経産大臣は次のような記者会見をしました。その要旨は、

「原子力発電所の深刻な原発事故に備えた電力会社などの安全対策は適切に実施されている」
「電力需給の安定は震災復興と経済再生のために不可欠だ」
「原発の再起動をぜひお願いしたい」

の3つです。

福島第一原発の事故の一つの原因が、

「原発は必要だから、安全だ」

ということにあったのは、すでに指摘していますが、まだ経産大臣はこの奇妙な論理の中にあるようです。

・・・・・・・・・

日本の原子力では、大きな国の方針があり、それを元に国民の同意を得て原発を動かしています.

それは、

1) 原子力を推進するのが原子力委員会(内閣府)、
2) 原子力を抑制(規制)するのが原子力安全委員会(内閣府)、

で、経産省が監督している原発もこのシステムの中で動きます.

つまり、原子力委員会も原子力安全委員会も内閣府にあり、首相の指揮を受けますが、だからといって首相の命令で決まるものではありません。

先に原子力安全委員会が安全であることを宣言しないと、首相は勝手に「安全」ということは出来ないのです。この世はすでに法治国家、民主主義であり、首相は殿様ではないからです。

・・・・・・

たとえば、九州の玄海原発の再開問題で、

1) 海江田経産省が再会を要請する、
2) 経産省が地元住民7名を選出して説明会を行う、

という手順で行われていますが、こんな奇妙なことを誰が考えたのでしょうか。

ナチス時代の世論操作に似ているので、官僚だけではなく、世論操作の専門家が関与していると考えられます.

もともと、玄海原発は耐震性があまり高くなく、津波は2メートルです。それに福島原発の電源問題、付帯設備問題、住民の救命ボートが無いこと、マスク、風向き、ヨウ素剤など基本的な防護システムが整っていないことなど、まったく再開できる状態には無いのです.

この状態で、福島原発の教訓を活かして玄海原発は安全であると原子力安全委員会が言うはずもありません。

それに玄海原発は原子炉の脆化が進んでいる可能性もあり、技術的な課題が多いのです.

・・・・・・

「曖昧な日本」と「巨大技術としての原発」は完全に相容れません。こんなことが事故後に行われるということは、本当に日本では原発が出来ないのではないかと思います.

これは技術問題では無いようです。

平成23年6月27日 午後9時 執筆)

武田邦彦

ラベル:

循環注水冷却水

循環注水冷却水って、浄水システムなんて呼んでいるけど、もう一方から観れば、放射線量を凝縮させるシステムです。
放射線量は、半減期を待つしかないんですよね。
この基本を忘れなければいい。

それから、夏の電力不足。
怪しい話ですから、マスコミにあまり踊らされないようにね。

ラベル:

2011年6月27日月曜日

武田先生です

ラドン温泉の効用

福島第一原発から漏れた放射線はほぼ100京ベクレル程度になり、原発事故としては驚くべき結果になりました。

不幸中の幸いですが、福島原発は太平洋岸にあり、事故直後から西風が多かったので、100京ベクレルの内、大半は太平洋に流れました。

その分だけ「太平洋」という世界の人たちが共通して利用する海(公海)を汚したのですから、日本人としては深く反省しなければなりませんが、それでも日本の被害が少なかったことにホッと胸をなで下ろします.

これまで日本人は「原爆の被害者」でしたから、「被曝の被害者」でもありました。でも、今回の福島原発の事故によって「被曝の加害者」になったことも同時によく考えた方が良いと思います.

つまり、今回の東電の事故は、単に東電という私企業が負担できるような影響ではなく、日本の歴史にも残る世界的な負の行為になったのです。

大きな声で「太平洋に行って良かった」とは言いにくいのです.

・・・・・・

それはともかく、100京ベクレルの内、少し内輪に見て、10分の1の10京ベクレルの放射性物質が日本国土に落ちたとすると、日本人1億人で一人あたり10億ベクレルを背負い込んだことになります。

食品や水の規制値が、おおよそ10ベクレルとか100ベクレルという単位であることでもわかるように、人間が一日に処理できる放射線量は約100ベクレル程度とすることが出来ます.

ということは、10億ベクレルを100ベクレルで割りますから、1000万日で処理をしなければなりません。

ところが、人間の寿命は80年で、その日数は80×365ですから、約3万日です。つまり、今回の事故は一人の人間が、一生かかって処理できる放射線量の300倍にもなっているということを示しています.

福島近辺にお住みの方を含めて、日本人全体で被曝の被害を防いで行くことが必要だと私が言っているのはこのことです。

もっとも良い方法は「除染」ですが、なにしろ日本にはシッカリした政府がありませんし、それを期待していては自分や子供の健康を守ることが出来ないので、まずは自分の対策から始めたいと思います.

・・・・・・・・・

放射線をあびる「ラドン温泉」というものの効用は、被曝から見てどのように考えれば良いでしょうか?

普段、私たちは低い自然放射線の中で過ごしています.

でも、その低い放射線でも、また食品などに含まれている発がん物質などからも、攻撃を受け、常に発がんの危険性があります。

体内にできるガンに対して、人間(動物も含む)は常に初期の段階でガンを監視し、それを取り除く「防御」をしています。たとえばTNFというガン壊死因子などがそれに当たりますが、血中に緑色をした複雑な化合物があり、それがガンを退治します.

かつて私は若い頃、このTNFの研究をしたことがあるのですが、実験用の動物をガンにかけると、血中のTNFが増え、それを分離して研究をしたものです。

ガンにかかっていない動物の場合は、血液中のTNFの量が少ないので、実験に使うことが出来ません。

そこで、可哀想なのですが、まず動物をガンにかけて、それから血液中に増えたTNFを採取するということです。

これは単なる一例ですが、人間を含む動物は危険に対して、それを防ぐ方法を身につけています.

・・・・・・

つまり、ラドン温泉の効用は、

1) 普段、低い放射線を受けていて、少しのガンが体にできる、
2) それを除くために少ない「ガン退治化合物」が体内に出来ている、
3) でも、日常生活を送っている時には、体内の「ガン退治化合物」はそれほど多くない、
4) そこで、時々、放射線の高いラドン温泉とかラジウム温泉に行く、
5) そうすると、そこで放射線をあびるので、体がビックリして「ガン退治化合物」を急に作って体を守ろうとす    る、
6) ラドン温泉に2,3日浸かり、体を騙してガン退治化合物を増やし、それから日常の生活に戻る、
7) 日常の生活ではあまりガンが出来ないので、余ったガン退治化合物が体の中のガンをすっかり退治してく   れる、

と言う仕組みと考えられます.

このような考え方は、運動でも、健康法にも多く見られます.つまり、普段の生活でかかる負荷よりも少し強い負荷をかけて、体の準備をして、それから普段の生活に戻ると、楽に生活できるということと同じです.

・・・・・・・・・

3月下旬以来、福島、関東に住んでいる多くの人たちや子供達は、不意に放射線をあびることになりました。体はそれが「ラドン温泉」なのか、「福島原発」なのかは判りませんから、とにかく体内では今、必死に対抗策を講じているところでしょう。

でも、なかなか放射線も強敵なので、ずっと高い被曝を続けているとそのうち打ち漏らすガンが出てくるかも知れません。

そこで、夏休みなどを利用して、「放射線の低い場所」で何日かのんびり過ごすと、体内には「ガン退治化合物」が多くなっているので、それがこれまでに体内にできた被曝のキズを退治してくれるでしょう。

夏休みは体が頑張って増やしてくれた「被曝のキズを治す力」をフルに利用して、これまでのキズを治すチャンスと思います.

ちなみに、これまでの放射線防護の考え方では、大人が5年が一つの限度ですから、子供は1年半ぐらいが目処になります。

今年の夏休み、お正月、来年の春休みなどのチャンスをとらえて、自分で治す力を利用することが大切です。

(平成23年6月27日 午前10時 執筆)

武田邦彦

ラベル:

レディーガガ

レディーガガの行動に対する評価とは別に日本が危険なことに何の変わりもありません。

しかし、ほんとうにマスコミは滅茶苦茶やっていますねえ。

ラベル:

金のある企業は国外退出か

http://sankei.jp.msn.com/economy/news/110626/biz11062620580008-n1.htm

当たり前の反応だよな。
で、それが出来ない人間たちはどうするのか。
信用の欠片もない、この国の虚ろな指導者たちと生きていかなければならないのか。

こりゃあ、いよいよ終わりだな、この国は…

ラベル:

どこが…、大丈夫やねん!!

とにかく、風評被害を沈めるためかなにかは知りませんが、基準値を上げて、「大丈夫」なんてことは、もう一切なしね、福島県知事も石原も。
子どもだけは、なんとしても生かそうという意志が君たちにはないのかね。

石原なんか死んでもどうということはないと断言しましょうか。
次の世代を目の暗んだお前たちが決めてはならない。

わたしのようなボケでさえ、子どもは守れと思っているのに…
ああ、情けない国です、この国は。(とんぼ)


東京電力福島第一原子力発電所3号機で、使用済み燃料プールの水が強いアルカリ性を示していることが分かり、東京電力は、このままの状態が続くと、使用済み燃料を入れているアルミニウム製のラックが腐食するおそれがあるとして、26日からホウ酸を入れてプールの水を中和する作業を始めました。

水素爆発で原子炉建屋が激しく壊れた福島第一原発3号機では、爆発の際に飛び散ったとみられるコンクリートなどのがれきが使用済み燃料プールの中に散乱していることが分かっています。東京電力では、プールの状態を調べるため、先月、水を採取したところ、pHが11.2と強いアルカリ性になっていることが分かりました。プール内のがれきから水酸化カルシウムが溶け出したことが原因とみられ、東京電力によりますと、このままの状態が続くと、使用済み燃料を束ねた燃料集合体を入れているアルミニウム製のラックが腐食するおそれがあり、最悪の場合、集合体が倒れて再臨界のおそれもあるということです。

このため、東京電力は、26日からプールの中に弱酸性のホウ酸を入れて水を中和する作業を始めました。26日と27日の2日間でホウ酸を入れた水を90トン注水するということです。3号機の燃料プールでは、来月上旬の稼働を目指して循環型の冷却システムの準備が進められていて、東京電力では安定的な冷却とともに水質の改善も急ぐことにしています。

ラベル:

2011年6月26日日曜日

脱原発はそんなに悠長な問題だったのですか

民主党の前原誠司前外相は26日、神戸市内で講演し、菅直人首相が原発政策見直しに意欲を示していることについて「今の民主党は少しポピュリズム(大衆迎合)に走りすぎている。私も日本が20年先に原発をなくすことは賛成だ。しかし、振り子が急激に脱原発に振れた時、皆さんの生活が一体どうなるか考えるのが本来の政治だ」と批判した。

 首相が主導した中部電力浜岡原発の運転停止についても「止めることの是非と、止め方の是非を後で検証しなければならない」と語った。菅政権が検討する消費増税などについても「日本がかかっているデフレという病気を脱却し、安定した経済成長に移るまでは増税すべきではない」と慎重な考えを示した。

ラベル:

給食の問題


給食から、子どもたちは逃れられない。
給食は、福島事故のネックの問題です。

では、刑務所はどうしているのか。
病院、特に介護施設はどうしているのか。

一度しっかりと話したらどうか。
子どもたちへの汚染は、いかにしても回避努力をすべきです。(とんぼ)


東電福島第一原発の事故は発生から100日が過ぎたにもかかわらず収束のメドは全くたたない。それでも政府は原発の再稼働方針を打ち出す始末だ。これではまた事故が起きる。

 「原発震災を繰り返してはならない」と市民たちが24日、霞ケ関から国会に向けてデモ行進した。(主催:原発とめよう!東京ネットワーク/再処理とめたい!首都圏民のつどい)

 原発事故は食べ物や子供に影響を及ぼすため、主婦の参加者が多い。「福島だけでの問題ではない。狭い日本に原発がビッシリある。一刻も早く止めてほしい。(福島の事故の)検証も済んでいないのに再稼働するというのが分からない」。都内に住む女性(50代)は憤る。

 別の主婦(都内在住・60代)は「原発そのものが後世に危険物を残す。原発の問題を真摯に考えてこなかったツケがきた。私たちが今やらなければならないのは日本を安全にすること」。

 年金生活者の男性(60代後半)は子供の被曝に気を揉む。「政府のやり方を見ていると放射能汚染地域に子供を放置している。原発はもちろん止めなきゃいけないが、子供を逃がすことが先」。

 家族連れ(父・母・娘)の参加者にも話を聞いた。都内の小学校に通う娘(4年生)は低線量被曝を少しでも防ぐためにマスクを着用している。水筒持参で給食の牛乳は飲まない。

 石原都知事が福島産の野菜を給食に用いることを検討している、という情報がある。母親は敏感だ。「もし福島産の野菜が出されたら食べさせない。弁当を持たせる」、母親は強い口調で言った。

 「脱原発デモ」は回を追うごとに裾野の広がりを見せているが、原発事故の影響は東京の学校給食にまで広がってきたようだ。
(田中龍作ジャーナルから)

ラベル:

マトリックス


この間、テレビで「マトリックス」を観た。
とっさに「アルティメット」が浮かび、それからダビット・ベル、「YAMAKASHI」、バルクール…が次々と続いて浮かんできて、参ったまいった。

わたしは、なんにしても作品は貶さず、そのいいところを見抜こうと一貫していたいです。
けれども、ふと、批判が鎌首をもたげます。
批判が意味あるものになるためにはさまざまな過程が必要となります。
思いつきの批判などたいていはその場で、口にするものではないようです。

「マトリックス」は、泣ける映画です。
CGを駆使しいたこの映像の行き着く先が人の心を描くことであるのが、愉快でしたね。

ラベル:

昨日の小出先生

http://www.ustream.tv/recorded/15606233

ラベル:

淡雪記


このところ、日常の暇を拾っては読み残しの馳星周を読んでいるのですが(わたしは、暇なんだねえ)、それもこの作品で打ち終わりで、これからは、八代目桂文楽をしばらく楽しみながら、藤沢周平さんを読もうかと思っています。(やはり、呆けておりますね)

この作品は、馳さん最新のものですが、彼があれやこれやと考えているのがわかります。
自分の色を変えることは大変です。

そもそも、色を持つこと自体ができた人がどれほどいるのか、翻って、色をもつことはそれほど大切なことか、色々な思いが読みながら過ぎ去っていきます。

いまの「色」についてのわたしの思いは、人はそれぞれに「色」はあるけれど、定着した「色」をもつ人はなかなかおらず、「色」を抜け出す努力は、この手の人の問題なのだろうなあというところです。

ラベル:

紫陽花


先日の暑さに疲れてしまったのだろうか、久しぶりに見る庭の紫陽花もくたびれている。

紫陽花の 咲けば咲かねば 悔ひとつ

咲いてしまってもそれが悔だと言い切ってしまう加藤さんの心積もりはどういったところにあるのだろうか。
小出さんでも重ね合わせてみましょうか。

ラベル:

2011年6月25日土曜日

小出裕章先生を贔屓にする理由

多くの質問に対して

「わかりません」
「それは、わたしには、わからないのです」

と、言い切るところ。

そして現時点が不可逆的に大変な事態だと把握しているところ。

汚染された野菜や海産物を食べようと決意しているところ。

なかなかおらんのですよ、このような人は。

ラベル:

小出先生の意見です

「政府は基準値以上なら危険だから出荷停止、基準値以下なら安全と、デタラメな宣伝に躍起になっているが、根本的に間違っている。どんなに低い線量でも、汚染された食品を食べれば危険なのです。そしてヨーロッパでも福島の事故による放射性物質が検出された今、日本に安全と言い切れる食べ物は存在しません。危険があることを消費者が十分に認識したうえで、自分が口に入れる食品を選ぶべきであり、政府はそのための情報をこそ、国民に提供するべきなのです」

「この汚染がいつまで続くのかと問われたら、一つの答えは『永遠』です。細胞分裂が活発な子供のほうが、大人より放射線の影響を受けやすいので、不安な食べ物はなるべく大人が避けてあげることが大事です」

ラベル:

内緒ごとを語らねばならない

人が、一歩先へ進むにはバカを見るに限ると言ってきたが、出来れば、これはという人をたくさん観るに越したことはない。
けれども、これはという人は、なかなか正体を現さないし、出会うこともまれだからわたしのような人間は、バカを見て学ぶことに長ずる。

で、おまえはどうなの?

と、問われれば、当然バカですと言わざるを得ない。
バカのことはバカでなければわからない。

ところで、わが息子は、あのわたしのアバラを、つごう9本も折った男はこれはという男を観てきている。
幸せ者です。
どうしてそうなったかは、ここでは伏せます。

わたしに一人の知人がいて、あなたの息子はいい顔をしているといってくれた。
これ以降は、親バカの発言です。

人は、観るものを観てきていれば、なんとかなる。

あの男も何とかなるかもしれないと思う今日このごろです。

ラベル:

わたしは、小出先生をよく知りませんが

彼を信頼しておりますゆえに、彼の影響下にあります。

そのわたしの発言は、彼の発言を加工しておりますが、すでにこの国が放射線物質に汚染されたものを食べなければならないところにまで来ているということです。
であれば、介護保険のご老人にはいかがですかという意見は、当然出てくるのではないですか。

だって、福島の子どもたちの給食に使っているのですから。

お前は、どうだと言われれば、食いますよ、わたしは。
ただ、安くしてくださいね、わたしは 貧困だから。

その前に国会議員諸君、俺たちも汚染された野菜や海産物を食べるぞと雄叫びを上げてください。

福島の一次産業や三陸の漁業を守るために。
遅れすぎている認識というのは、小出先生の認識のためですか、わたしの曲解のためですか?

そろそろ知りましょう、この国も汚染度合いは、ひどいはずです。
誰を助けるか、意思決定しようではありませんか?

ラベル:

2011年6月24日金曜日

わたしのいまの意見

今の意識として、わたしは、大きく被爆を受け入れなければならないと思います。
そういう被爆するかどうかはわかりませんが、被爆する覚悟はしなければならない場所に住んでいる、そういう意識は不可欠だと思います。

安全だとか、安心は3・11以前の話で、その世界は、10万年くらいのタイムスケールを取らなければ戻ってくることはありません。

わたしは、この国は、とんでもない状態になっていると思います。

ラベル:

「もんじゅ」という怪物(とんぼ)

http://www.youtube.com/watch?v=37NCB4xuUdk

小出先生のご意見です。

ラベル:

被爆した福島の子が東京で健康診断(田中龍作さんの記事から)



子供の体調を心配する母親の思いが東京まで足を運ばせた。東電・福島第一原発の事故により被曝した子供たちのための健康相談会が23日、港区芝公園で行われた(主催:こども福島情報センター)。

 母親と子供たちを福島から招いたのは「アースデー東京タワーボランティアセンター」。母親に手を引かれた子供18人(ゼロ才~8才)が医師の問診を受けた。

 母親たちの心配は尋常ではない。事故発生以来、3か月以上経つが、事故収束のメドは立たず、原発からは絶えず放射性物質が撒き散らされているのだから。文科省が校庭の放射線の許容量を20mSv/年としたことも親たちの不安と怒りを掻き立てた。

 不安は溜りに溜まっているのだろう。問診は短くて15分、長い母子は40分にも及んだ。

 福島市内でも最高レベルの線量が測定される小学校に子供(小3)を通わせる母親に話を聞いた―

 「目の下のクマが気になる。先月末に鼻血と下痢があった」。母親は問診前、我が子の体調をこのように話した。

 小児科医の問診を受けること、20分あまり。母親は目を赤く腫らしていた。「医師からは『(福島に)戻るな』と言われた。『住み続けると19才までに発ガンする可能性がある。早ければ1年後に発症する』と言うことだった」。

 すぐにでも避難したいところだが、この母子には簡単に福島を去れない事情がある。夫(父親)は地方公務員で家のローンが残っているからだ。

 家族ぐるみで他県に移り住めば収入はなくなる。夫が福島に残れば、家族は離れ離れになる。「もう絶望的」、母親は肩を落とした。多くの家庭は同様の事情を抱えている。


 健康相談会を終えた医師(3人のうち2人)が記者会見を開き、次のように述べた――

 黒部信一医師(小児科)「福島の子供たちはハイレベルの放射線を浴びているので、皆避難させたいが、転出先でストレスが溜まると病気になりやすくなる。福島から来た子供は放射能を浴びている、などといわれのない差別を受けることもある」。

 山田真医師(小児科)「毎日、不安のなかで生きていくのはストレスが大きい。長期は持たない。不安とストレスのない地で生活した方がよい。子供らしい生活ができた方がいいと(母親たちに)アドバイスした」。

 前出の母親は医師の勧めを受け入れることにした――

 「夫を残して自分たちだけ逃げるのは心苦しいが、子供を守るために決心した。先生(医師)が背中を押してくれた。住み慣れた福島を離れなければならない。誰を恨めばよいのか」。

 原発はひとたび事故が起きれば、夥しい数の人々を不幸のどん底に突き落とす。海江田経産相や政府のお歴々は簡単に「再稼働」を口にするが、被曝者を救うことの方が先ではないのか。子どもの未来を考えない国家に将来はないのである。

ラベル:

ラベルに騙されてはならない

国立ガンセンターなのにガンを増やすのに一生懸命!?

福島原発の事故が起こるまで、社会で信頼を置いているところがありました。

その一つが、がんセンター等の医療機関です。医療機関には多くの医者さんがおられて、日夜我々の健康を守ってくれるということについて強い信頼感を持っていたのです。

確かに、お医者さんのなかにもいろいろな人がおられて、ちょっと?と首を傾げたくなる方もおられますが、多くの医者さんは、たとえば外科手術をしたあと、どんなに疲れていても徹夜で患者さんを見ていただいています。

その点では現代の日本社会において、お医者さんの集団は尊敬に値します.「健康第一」という点でお医者さんの発言がぶれることは希でした。

・・・・・・・・・

ところが原発の後、わたくしはお医者さんについて若干の疑問を感じるようになりました。特にがんセンターです。

日本にがんが増えてきたのは、高度成長政策が成功して日本人全体の寿命が延びてきた頃からですが、その頃のガンセンターといえば本当に救いの神でした。

自分がもしガンになっても、運命なら仕方が無いけれど、少なくともガンセンターでできることはしてくれると信じていたからです。

ところが、今月の初め、ガンセンターの先生とご一緒に国会の委員会で参考人として陳述した時に、がんセンターのお医者さんが、

「たばこを吸ったり、野菜が不足したりする方が放射線より危ない」
と言われたのでびっくりいたしました。

感染症に対する対策が十分に進み、成人病が押さえられたら、日本人の多くはがんで命を終わることになるでしょう。

そうなると、日本人のほとんどがガンで死ぬのですから、たばこを吸った人、野菜が不足してる人、お酒を飲む、辛いものが好き、ケーキ・・・、全ての要因が、交通事故や放射線で被爆して死ぬ人より遙かに多くなります。

酔っぱらい運転が原因でひかれて死ぬ人は数100人に過ぎませんが、人口の1%が死ぬ原因でも100万人ですから、酔っぱらい運転は許されるはずです。

ガンセンターの先生は、
「酔っぱらい運転も大したことはない。ケーキを食べてガンになるよりずっと安全だ」
と言うと思います。

今、ガンセンターのお医者さんが言っていることはそれとまったく同じなのです。

こう言われました。

「日本人でガンになる人は人口の3分の1で、1年に40万人です.それに対して福島原発で被曝して死ぬ人は1万人もいないでしょう。だから、被曝しても良いのです。」

そんな先生に全く診てもらいたくはありません。とんでもないことになります.

・・・・・・

読者の方から次のような「議事録」をお寄せいただきました。

ガンセンターの医師 「……100mSv未満の低線量域での放射線の人体への影響については、ほぼ影響がないことを示唆する報告及び何らかの影響を示唆する報告の双方があるという答えのような書き方をしているんですけれども、どう考えても圧倒的に、要するに100mSv以下で発がんのリスクがないということを示している研究の方が圧倒的に多いんです。」

この先生はたびたび大規模なガンの要因調査をされていて、私も何時も参考にしています。でも、こんなことに使われてはとんでもないことです。

仮に100ミリシーベルト以下でガンのリスクが少ないのであれば、国際的に1年1ミリシーベルトの規制等が誕生しないからです。今まで、1年5ミリ、0.5ミリといろいろな規制の変遷を経て、また医学の進歩を踏まえて1980年に1年1ミリが決まっているのです。

それには膨大な論文があり、「具体的な論証は不足しているが、世界的なガンの発生の状況から、放射線がガンを誘発する危険性は十分に高い」ということから、決まっているのです。

公衆のガンの発生要因を調べている先生ですから、この経緯は十分にご存じと思います。

・・・・・・・

このブログでも朝日新聞論調などを批判してきました。

天寿を全うして死亡する方の原因分析と、原発が爆発して被曝してガンになる子供のリスクを比較できないという単純なことも判らないのなら、ガンセンターを止めていただきたいのです.

お医者さんはあくまでも「病気の危険性を回避する」という基本的態度が必要です.

そして、ここで再びこの問題を取り上げたのは、ガンセンターの先生のご発言が、野菜やその他の「暫定基準値」をドンドン引き上げる道具として使用されているからです.

また東京都を中心として、本来なら法律を守るべき立場にある自治体の多くの職員が市民に向かって、1年100ミリまで大丈夫だと言って冷たくお母さんの心配を退けていますが、それもガンセンターの医師の発言が聞いています。

・・・・・・

私にはお医者さんが「子供達を被曝させたい」という行動に出る理由がまったく理解できません.

もう一度、訴えたいと思います。

お医者さん! 天寿を全うして亡くなる方の要因が「タバコ」や「野菜不足」であっても、それと「放射線被曝」あるいは「酔っぱらい運転」で犠牲になる子供達とを比較しないでください!!

(平成23年6月23日 午後4時 執筆)

武田邦彦

ラベル:

先日、友人と話すことには

とにかく守りが大事なんだよなあ、でした。

友人はフェンシングのエペについて、わたしは将棋についての語りでしたが、この一点は妙に一致したのでした。
もちろん、この話は人生にまで広げられますが、それは、みなさんで玩味してください、お暇な折に。

将棋にもお強い方はいらっしゃるのですが、相手をつぶしてしまおうという人は存外もろいものです。
好機を虎視眈々と狙う、もうひとつ先まで進んで、好機を作り出す人はこれは、もう、強い。

このときの待つということに踏ん張りが利かないのはだめなのです。

弱い犬ほどよくほえる。
バカな奴ほど饒舌だ。

というのが、私見ながら、その種の言葉で、これはという人は、なかなか話してはくれないものです。

いい仲間をお持ちですか?

ラベル:

2011年6月23日木曜日

明らかに国際問題になってきましたね

東京電力福島第一原子力発電所事故で大気中に放出された大量の放射性物質は、強い偏西風のジェット気流に乗って欧州まで運ばれたと、九州大と東京大の研究チームが22日発表した。

 日本気象学会誌電子版に近く掲載される。

 九州大応用力学研究所の竹村俊彦准教授らが、大気中の微粒子の動きを計算できるモデルを使い、水素爆発などで第一原発から出た放射性物質の動きを再現した。

 それによると、放射性物質は、3月14~15日に東日本を通過した低気圧の上昇気流で上空約5キロに舞い上がり、例年より強かったジェット気流に乗って1日約3000キロを移動。17日に北米大陸の西岸に到達し、アイスランドなどを経由して23日にはスイスにまで達したという。

(2011年6月23日15時38分 読売新聞)

ラベル:

もうひとつの見方

フランスだから検査できるという見方も出来るんですよね。(とんぼ)

仏、静岡産食品を全量検査へ 緑茶の基準値超えで

 フランス政府が、静岡県から輸送された茶葉で基準値を上回る放射性物質が検出されたのを受け、今後輸入する静岡県産食品について全量を検査する方針を示していることが20日、分かった。これまでもサンプル検査を実施しており、今回の問題を受けて規制を強化するとみられる。

 フランスが示した全量検査の方針は、他の欧州連合(EU)諸国にも波及する可能性があり、静岡県の農産物の輸出に影響を与える恐れがある。農林水産省は輸出業者に再発防止の徹底を求めていくことにしている。

 農水省によると、フランス政府が在フランス日本大使館に対して、静岡県産の食品を全量検査する方針を伝えてきた。

ラベル:

長崎のヤマシタから、世界のヤマシタへ雄飛

「さあ、みなさん、山下俊一先生のお話を、よく聴くんですよ。
どうやって危険な放射線に体をさらさないようにするか、これからみなさんに話してくださいますからね」。

いまや、世界の七不思議。
「なぜ福島児童に被曝上限値20ミリシーベルトもの放射線を浴びせられるのか」、
「なぜ、簡単に撤回できるのに文部科学省も福島県も知らん顔できるようになったのか」、
「なぜ、こんな人体実験を許しているのか」…。

それは原発教開祖・ヤマシタ教祖のカリスマ由来です。
こんな理不尽がまかり通っている日本という国は不思議な国。

これが海外メディアの見方です。
20ミリシーベルト問題は、今でも大きく取り上げられています。

その話題の中心に居座っている人物。

「100ミリシーベルトまでは問題ない」、「笑っていれば放射能は逃げていく」など、トンデモ発言を繰り返している福島県の放射能アドバイザー、山下俊一(長崎大学大学院教授)という人間は何者なのか。

山下俊一、この男は日本のヨセフ・メンゲレなのか

山下氏が福島県の人たちに対して発言してきた内容が、世界的な番組「デモクラシーNOW」によって全世界に披露されました。世界中の有識者たちがどのような反応をするか、これからの動きにも注目ですね。

【机の上の空 大沼安史の個人新聞】をごらんください。

「グリーン・アクション」のアイリーン・ミオコ・スミス(AILEEN MIOKO SMITH)さんは6月10日の「デモクラシーNOW」の討論番組に出演、山下俊一氏の“活躍ぶり”を全世界に紹介しています。

アイリーンさんはまた、子どもたちに対する文科省の「20ミリシーベント」被曝強制問題も訴えた。

「デモクラシーNOW」は全世界に視聴者を持っている。

日本政府よ、日本のマスコミを沈黙させておけばなんとかなる時代は、とっくに過ぎ去っている。

いまに世界中から裁判を起こされるかもしれない。

(カレイドさんを引用)

ラベル:

「Mr100mSv」山下教授の解任を求める福島県民署名

「100mSvまで浴びても大丈夫」と講演やテレビ番組で言い放ち、なおも福島県放射線リスクアドバイザーに居座り続ける山下俊一・長崎大学大学院教授。

 “どれだけ被曝させれば気が済むのか、福島県民はモルモットではない。” 子を持つ父母たちがとうとう山下教授の解任を求める県民署名に立ち上がった。(呼びかけ団体:子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク)

 同ネットワークの中手聖一代表が署名活動に至った思いを語る――

 「小学生2人を持つ父親としてどうしても許しがたいのは彼(山下教授)が『何の問題もない、今まで通り子供を外に出して下さい』と言ったこと。これが絶大な影響力を持って子供たちの被曝を増やしていった…(中略)私たちは人間として扱われているのか、私たちは家畜なのか」。中手代表は幾度も声を詰まらせながら訴えかけた。(21日、参院会館での記者会見)

 福島県の内外から轟轟たる非難を浴びながらもアドバイザーに留まる山下センセイだが、さらに解せないのは「県民健康管理調査」の検討委員に選ばれたことだ。

 「県民健康管理調査」が問題視されるのは、検査はするが除染はしないことだ。“山下センセイは体内被曝のデータだけほしいのではないか”と穿った見方をされるのはこのためである。

 ホールボディーカウンターによる子供の体内被曝検査の実績は、現在のところゼロである。山下センセイが「県民健康管理調査」の指揮を執った場合、どうなるのだろうか。検査だけしてデータを子供本人には教えない、などということにはなりはすまいか。

 「そんなことしたら『人権問題』などという言葉では済まなくなる」。中手代表の表情が険しさを増した。
 
 山下センセイがなにゆえ福島県の放射線リスクアドバイザーに選ばれたのか、そのプロセスはいまだに明らかでない。アドバイザーの位置づけもよく分からないままだ。不透明な原子力政策の犠牲となるのは子供たちである。

(田中龍作さんによる)

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名古屋・栄の1時間0.15マイクロシーベルト

すでに、福島だけの段階は終わりましたね。
これから、台風ですしね。(とんぼ)

複数の方、及びやや公的なところから、名古屋の栄のテレビ塔の付近で1時間に0.15マイクロシーベルの値を観測したというデータがありました。

東京でも葛飾区等を別にしたら、1時間に0.11マイクロシーベル等を超える値はそれほど多くないので、名古屋でこのような数値が観測されたことは注目しなければいけません。

原因としては7つほど考えられます。

1) 福島原発からの放射性物質が日本全土におよぶ大きな風の流れで直接、名古屋の栄まで来た、
2) 福島原発で漏れた放射性物質が、いったん関東の表土に降り、それが二次的に風で愛知県まで飛んでき   た、
3) 福島の瓦れきやホウレンソウ等を愛知県に人間(自治体や生協)が運んできて、そこに含まれていた放射   性物質が人口の密集した栄に集まった、
4) どの靴の裏についた放射性物質が徐々に移動して、栄のような人口が密集するところで出てきた、

5) 浜岡原発で小さな事故が起こっていたが、実はその時に放射線が漏れていて、それが静岡のお茶や名古   屋市、栄の放射線として出ていた、
6) 敦賀の原発等から漏れた放射性物質が風に乗って名古屋まで来た(実は原発で少しずつ放射性物質の    漏えいがあったが、情報が隠匿されていたという形跡もある)、
  
普通に考えると、上の1)から4)が原因と考えられるが、何しろ日本の電力会社の隠匿体質は相当なものなので、浜岡や敦賀の原発から本当は放射性物質が漏れていたとも考えられる。

何しろ今まで名古屋の放射線量は一つの場所だけで測定して居たので、これからはきめ細かく慎重に測定を続けて、その原因をはっきりさせなければならないだろう。

・・・・・・

このブログで指摘しているように、今回の福島原発の漏えいは通常の原発事故のように数億ベクレルではなく、80京ベクレルを超えるものなので、日本全土に広がる可能性がある。

その点では「瓦れきを移動したり、放射性物質を含むほうれん草を販売した人」は、長期的には大きな犯罪にあたる行為とも考えられる。

たびたび警告しているが、1年1ミリシーベルトを超える被爆をする可能性のある人に「健康に影響がありません」と言ったり、放射性物質が含まれるものを移動したりする人は、将来のことを十分に考え、「自分が責任を取れる範囲」も考えて行動をお願いしたい。

・・・

いずれにしてもこの世の中には悪い人がいて、せっかく法律で放射線に対する防御基準を決めているにもかかわらず、この非常時に、次から次と放射性物質を拡散し続けているので、一方ではわたくしたちはそれに対して防御をしていかなければいけない。

私は10年程前に「リサイクル汚染列島」という本を書いた。

リサイクルが始まるまで、私たちは廃棄物貯蔵所から毒物が流れて困っていた。

その廃棄物を、「リサイクルは良いことだ」ということで、毒物を除去せずにリサイクルする例が増え、それによって水銀や鉛などで日本国土が汚染されてきた。

それを事実と論理で指摘したのが、青春出版からの「リサイクル汚染列島」だった。

わたくしは、現在のごみの減量よりも、将来わたくしたちの子供が水銀や鉛で汚染された列島に住むということに心配をしたからだ。

今回も瓦礫をリサイクルをするとか、福島を助けるということで、放射性物質を除去せずに全国にばらまいている。

わたくしは、むしろ集中的に処理するべきものであり、日本列島全体に放射性物質は拡散させると、将来、子供たちが苦しむことになると思う.

その一つが名古屋・栄の0.15マイクロだろう。

(平成23年6月23日 午前8時 執筆)

武田邦彦

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食う覚悟

福島の第一次産業をつぶさぬためには、どこかに食う覚悟の必要がある。
介護施設には、それはあるのだろうか。
放射性物質は、老人になればなるほど影響が少なくなる。
今、年配者に起こっている動きはそれを基にしている。

長生きが正しいという風潮に乱れが起こっています。
それは、そうだろう。

人は、ただ、長らえるためにだけ生きてはいないのだろうから。

昨夜、起こしたわたしのブログの中にある小出先生の気分は、少しわかる。
たぶん、福島の海洋汚染を発表してしまったら、福島県近辺の漁師たちは、生きていけなくなるだろう。
黙っていたほうがいいのかもしれない。
子どもたちに食べさせることだけ拒否しながら…

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2011年6月22日水曜日

海洋汚染についての小出先生のコメント

http://www.youtube.com/watch?v=uXp0rXLEnuk

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69期名人戦第7局


3連勝後、3連敗した森内が、最終局を制し、名人を奪取する。
いいものを見せていただきました。

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2011年6月21日火曜日

メルトスルーから地下水汚染、原子炉冷却不可能【小出裕章】

http://real-seo.net/morning-bird.html

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使用済み核燃料

使用済み核燃料は原子炉で使用された後の燃料棒です。
ウラン・プルトニウムを大量に含む高レベル放射性廃棄物として必ず原発について回ります。

この使用済み核燃料の最終処理方法が、いまだに人類にはわかっていない。
その可能性として、フィンランドにオンカロのがある。

この問題を、常に原発の問題を論じるときは頭においていなければならないが、多くの日本人は、そうではない。

原発が、悪魔の機械だという所以を知らない。
3・11以降、われわれは、放射性物質を浴び続けなければならないことを意識していない。

三陸であがる魚はどれくらい汚染されるかということも教えられていない。
おめでたい国民だと思います。

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2011年6月20日月曜日

スイスが福島の事故を批判

http://sankei.jp.msn.com/world/news/110619/erp11061919480006-n1.htm

わたしは、概ね、スイスの側に立ちます。

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昨夜は久しぶりに人間に会いました

昨夜は、数少ないわたしの信頼する人に会いました。
また、色々と教えていただき、目を開かされ、自分の愚かさと直面しております。

わたしも、長く生きるよりは、どのように命を捨てるかの方に目がいく年齢になってきております。

みなさんは、お元気でいらっしゃいますか?

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2011年6月19日日曜日

虚構の電力不足が何だというのですか!

クローズアップ2011:原発再稼働要請へ 夏前ありき「安全宣言」

 ◇政府、電力不足恐れ

 海江田万里経済産業相が18日、「各原発ではシビアアクシデント(過酷事故)対策が適切に取られている」とし、再稼働を地元自治体に要請する考えを示したのは、放置すれば電力不足が深刻化し、日本経済や生活に重大な影響が出ると判断したためだ。だが、肝心の原発の安全性については地元の疑問や要望に応えておらず、再稼働への道筋は見えていない。【野原大輔、中西拓司、久野華代】

 「(今回の対策が)行われた上でもなお再稼働できない場合には、関東、東北だけではなく、中部、関西、西日本においても産業の停滞、国民生活の不安が出てくる」

 海江田経産相は18日の緊急会見でこう訴え、原発の立地自治体に再稼働への理解を求めた。口調は穏やかながら、半ば「脅し」とも取られかねない厳しい発言の裏には、全国的な電力不足への強い危機感がある。

 定期検査などで停止中の原発のうち、本来なら今夏までに再稼働するはずの原発は11基。定期検査は13カ月ごとに義務付けられており、待つほど稼働中の原発は減ることなどから、「ドミノ的に電力不足が広がる」(電力関係者)懸念がある。

 海江田経産相は原発の所管大臣である一方、産業振興の担当でもある。全国的な電力不足に陥れば生産などに大きな支障が出る経済界からは「国が責任を持って国民に説明し、再稼働を図ってほしい」(日本商工会議所の岡村正会頭)などのプレッシャーが集中している。電力消費がピークを迎える真夏まで残された時間はほとんどなく、これ以上の日本経済への打撃を避けるためには、自ら乗り出して再稼働を働きかけるしかないと判断したとみられる。

 さらに、海外向けに日本が原発の安全対策に最大限取り組んでいることをアピールするという意味もある。海江田経産相は、20日からウィーンで開幕する国際原子力機関(IAEA)閣僚級会議に出席し、原発対応を報告する。会議前に発表するために原発の現地調査などを急いだとみられるが、「スケジュールありき」で進められた側面は否めない。

 しかし、地元自治体が再稼働に応じるメドは立っていない。政府が中部電力浜岡原発の停止を要請した際、「国策として協力してきた地元への説明がなく、信頼関係がなくなった」(福井県敦賀市)ことが響いており、今回の再稼働要請に対しても「国は責任ある説明が必要」(高橋はるみ・北海道知事)など慎重姿勢を崩していない。

 地元は全国一律の安全基準以外に、それぞれの事情に応じた対応策を求めている。例えば、福井県は運転開始から40年以上を経過した高経年化原発へのより厳しい安全基準の必要性を指摘している。だが、海江田経産相が、各自治体の要望に沿った対策を持っていくのは「時間的に無理」(経産省幹部)とみられ、国と自治体の間にある「不信」という溝は埋まりそうにない。

 ◇事故対策、対症療法否めず

 原発の安全規制を担う経済産業省原子力安全・保安院は、福島第1原発事故のようなシビアアクシデント対策について7日に調査を始めてからわずか11日で原発の「安全宣言」を出した。だが、今回の点検項目は、水素爆発対策など第1原発の事故に関係した5項目だけで、それ以上については「今後の検討課題」(保安院)。現地立ち入り検査もたった2日間で終え、発表を急ぐ政府に配慮して「お墨付き」を与えた格好になった。

 「保安院は(再稼働について)地元同意を得るためにやっているのではない」。保安院の山本哲也・原発検査課長は18日の会見でこう述べたが、会見には資源エネルギー庁幹部も同席。「(電力供給不足による)産業空洞化は今そこにある危機」とするエネ庁作成の資料も配布され、「一体感」は否めなかった。

 保安院は11事業者に対して、福島第1原発1~3号機で発生した水素爆発対策、中央制御室の非常用換気装置の電源確保などを求めたが、いずれも第1原発の事例をなぞった「対症療法」。より過酷な事故対策については「どういう事態を想定するかも含めて中長期課題で取り組む」と述べるにとどめた。

 各事業者の取り組みも「津波浸水を想定し、2017年度ごろまでに内線電話交換機電源を高所へ移設」(関西電力美浜原発1~3号機)▽「今後3年程度で水素ガス抑制装置を設置」(九州電力玄海原発1~4号機)--など、緊急性を優先しているとはいえない。

 「人類が経験した原発事故をすべて考えて対応した。今回の対策をやっている原発は安全だ」。西山英彦・保安院審議官は18日夜の記者会見で力説した。

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東電さん、何とかしてくださいね、われわれのためにやってくれているのですから

福島第1原発の事故収束に向けた工程表の見直しで、東京電力は作業員の被ばく対策や熱中症対策を強化した。既に原発に休憩施設を設け、作業環境の改善を図っているが、「もっと待遇を良くして」と不満の声が上がっている。

 原発西側のゲート外に設置された「シェルター」と呼ばれる作業員の休憩所。大きなかまぼこのようなテントを6つ通路でつないだもので、出入り口は2つ。床面積は約400平方メートルで、一度に160人程度が休める。

 6つの「かまぼこ」のうち3カ所が休憩スペース。「ほっとする」と歓迎する一方、「床が硬く、快適とは言えない」と不満の声も上がる。トイレはバイオチップ(間伐材)を使い微生物で排せつ物を分解する方式で、水は一切使わない。「臭いが半端じゃない」と作業員たちは顔をしかめる。

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そりゃあ、偶然でしょう

ナウシカに似た娘に夢中になった時期がある。
ただ、眺めるだけに毎晩のように使った。
裏切ることなく健気な娘としていつもわたしの前に登場した。

しかし、妙な一致ですね。

【福島民友新聞】<編集日記>
■文学者や芸術家の感性と想像力が未来の危機を鋭く嗅ぎ取ることもある
 ………一方で、文学者や芸術家の研ぎ澄まされた感性と想像力が、まだその姿を現さない未来の危機を鋭く嗅ぎ取ることもある▼巨大文明が滅びた後の世界を描くアニメ「風の谷のナウシカ」もその一例だ。技術が生んだ放射能という汚染物質におびえる今と酷似する。封切りは1984(昭和59)年3月11日。震災の日と重なるのは偶然か▼原作のマンガは思索的な内容だ。アニメでは「人間が汚し、その結果、人間の生存さえ困難なものとなり果てた世界」(「ナウシカ解読・ユートピアの臨界」稲葉振一郎・窓社)を舞台に、再生と救済が描かれる▼作者の宮崎駿氏は家族や人間の成長に温かいまなざしを注ぐ一方「文明と人間との思想的難問と格闘する思想家」でもある。数々の作品の制作過程を展示したスタジオジブリ・レイアウト展が福島市の県立美術館で開催中だ。文明や戦争、地球の未来についても考えたい。(2011年6月17日)

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焼け跡のイエス


こういう小説を読むと作家と作品の緊張した関係が感じられ、字面をしっかり追わざるを得ない。
この作品は、ご存知のように構想の出来上がったものをそのまま書き上げたものではなく、書くという行為の中で作品を仕上げていく緊張感にあふれている。

石川さんの思いが、わたしのような者にも、うっすらとわかるところがうれしい。

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紫陽花


紫陽花が咲いています。

このごろは、人よりも植物に目がいきます。
シソやら山椒やらバジルを育てたりしています。

人とつき合うよりずっと心が落ち着きます。

梅雨の季節、雨もまた別に映ります。

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2011年6月18日土曜日

こういう方も発言なさるようになりました

三ヶ月たった。政府の方ではやるのに、テレビや新聞は、このままシラをきって逃げ
きる気か。いくら公式発表に従ったとはいえ、おまえらが垂れ流したのは、初日から
まったくの大誤報だったじゃないか。放射能は直後からダダ漏れで、ドハデに大爆発
は続くわ、五重のなんとかもぜんぶ底抜けにメルトダウンはするわ、鳴り物入りで駆
けつけたフランスだの米国だの専門家チームも役に立たないわ、汚染水は結局、自分
たちで海に捨てちゃうわ、ひとつたりとも報道どおりだったことが無いくらい、ひど
い誤報だらけだ。

それもこれも、テレビや新聞が、ウラも取らず、疑いもせず、それどころか、喜々と
して政府と東電のケツ持ちをやったせいなのだから、そりゃもう報道機関として自殺
行為だった。もうあんたらの話なんか、だれも信用していない。このままほとぼりが
冷めるまで、おためごかしの被災者同情を振りまき続けていたとしても、ごましきれ
ると思うなよ。

なぜノーチェックで、加害当事者である政府や東電の言い分を流したのか。人を包丁
で突き刺した殺人犯が、ただちには死なない、などと言うのを、そのまま記事にする
バカ記者がどこにいるよ。報道機関に専門知識が無かった、などという言いわけが通
用するか。まともな専門家に聞きもしなかったじゃないか。それどころか、トンデモ
な連中に、トンデモな解説をさせ、混乱と誤解とウソを助長させただけ。あの日、あ
の時、誰が何を言ったか、司会者やコメンテーターを含め、私たちはけっして忘れて
はいないぞ。

今回の大誤報、歪曲報道の背景として疑われている買収の問題はどうする。報道機関
がカネで身を売っていたとなれば、放送免許停止こそが当然だ。まして、この重大事
故の後でも、いまだに電気代だの、広告費だの、加害者側の電力会社のおこぼれにぶ
らさがっているなら、人間として頭がおかしい、としか言いようがあるまい。いった
いどうやって、これから先に、公正、中立、客観の報道ができると思うのか。

誰の味方なのか、立場をはっきりしろよ。視聴者を集めているから、広告が売れるん
で、視聴者がそっぽを向いたら、出稿するスポンサーも無くなるぞ。実際、ネット上
の人々は、英語やドイツ語、中国語、その他の言語圏の情報ソースの方が依存度が高
くなってしまっている。政府発表やマスコミの話より、シロウトが自分たちで勝手に
測定したデータの方が信頼性が高くなってしまっている。この状況で今のテレビや新
聞は、危機感を持たないのか。それなら、まさに東電と同じだな。かってにしろ。

もしまだ既成組織の腐敗に染まっていない若手のまともな報道人がいたなら、よく考
えてみろ。どうして海外の報道人の中に、少なからず初日から状況を的確に把握でき
ていた連中がいたのか。彼らがどういう情報源を使ったのか。いや、特別ななにかな
ど、ありはしない。大阪地検じゃないが、自分たち自身の眼の曇りほど、恐ろしいこ
とはないぞ。すべての先入観を絶ち、きちんと自分自身の眼と耳を働かせ、冷静に自
分自身の頭で考えればいいだけだ。爆風が水平に広がるか、垂直に登るか、の違いだ
けでも、爆発元の深さがわかる。細々とした情報をできるだけ多く集め、それらを、
もう一度、組み直して、そのすべてが整合的になるところに真実はある。ひとつひと
つは口から出まかせで人を煙に巻けても、全体まではウソはつじつまを合わせをでき
はしない。

報道の仕事の原点を思い出せ。悪人はウソをつくものだ。眼や耳は、見えないもの、
聞こえないものを、存在もしないと思わせるものだ。そして、なにより、人間の心は
権威には弱いものだ。だが、その弱さを乗り越え、真実に迫ってこそ、報道としての
社会の使命じゃないのか。

いま、自分たちの報道組織の内部に腐敗があり、今回の大誤報をごまかしてやり過ご
そうとするなら、まずその問題にこそ眼を向けるべきだ。そこから眼を背け、今回、
報道をゆがめようと社内でうごめいた連中を自分たちで自浄できないなら、今後、だ
れひとり報道人として、生きて口を開く資格はない。

(純丘曜彰 博士 大阪芸術大学芸術計画学科教授/元テレビ朝日報道局報道制作部
『朝まで生テレビ!』ブレーン)

ラベル:

「冷温停止は不可能」京都大学原子炉実験所 助教 小出裕章先生

http://www.ustream.tv/recorded/15435561

ラベル:

こういう話がマスコミに載ることが大きな救いです

大阪府の橋下徹知事は18日午前、関西電力から15%節電への協力を求められた際に「(電力消費地の大阪が)福井県に原発の再開をお願いしてほしいとの要請を受けていた」と明かした。府の担当部局を通じて打診があったが、橋下知事が「原発必要論に持っていくための脅しだ」などと反発を強めたため、関電側が要請を取り下げたという。関西空港で報道陣に語った。

 橋下知事によると、関電に対し原発依存度を下げることや自然エネルギーへの転換についての連携を打診したが、関電側は応じなかったという。知事は21日に関電の八木誠社長と会談する予定で、「府民を代表して関電の姿勢を厳しく追及していく」と述べた。

 また、海江田万里経済産業相が18日、運転停止中の原発について安全性を地元自治体に説明し、再開への協力を依頼する考えを示したことに「時期尚早だ。たぶんどの自治体もついていかない。海江田大臣、経産省のみなさん、原発の周辺に住めばいいじゃないですか」などと批判した。

ラベル:

福島原発事故による海洋汚染

http://kaleido11.blog111.fc2.com/blog-entry-613.html

ラベル:

エウスカディ


馳星周は「不夜城」シリーズ以降、これはというものを書いていないのではなかろうか。
「ダークムーン」が、そのなかでもか…
「不夜城」が大きすぎたから…

本作品は、ミステリー仕立てで、よく書き込まれているが、ミステリーをよく読んでいる人間なら途中で犯人はわかる。
それは仕方ないとして、犯人の動機に、わたしの想像力では届かない。
あの動機でここまでするものかとも思う。

なにぶん、遠くの国、フランスとスペインにまたがるバスク地方の話だから。
彼が作品で、自分に抗っているのがよくわかります。

二つの時間軸を駆使した手際のよさに見るべきものがあり、よく書かれた作品だと思います。

ただ、「不夜城」には、及ばない。

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ここにきて

夏の電力不足や自然エネルギーは高いなどのキャンペーンが激しくなってきています。
だれかが巻き返しを図っているのでしょう。

わたしは、小出先生と同じ考えを持っています。
たとえ電気が足らなかろうが、自然エネルギーが高かろうが、原発はやめるべきです。
われわれのちょっとした便利のためにこれからの子どもたちに放射性物質を残すのはイヤです。
それくらいの矜持も、この国ではなくなってしまったのでしょうか。

わたし程度の人間が持ちうる矜持ですよ。

イタリアの国民投票に対して集団ヒステリーだとは、よく言えたものだ!!

ラベル:

今日の武田先生

なぜ、子供達は被曝させられるのか?

東京都が放射線の測定を始めましたので、急にテレビなどで「どのぐらいなら大丈夫なの?」という話が蒸し返されてきました。

少し前、文部科学大臣が「子供は1年20ミリシーベルトまで我慢せよ」といって顰蹙を買ってから2ヶ月が経ちます。まだ、政府もマスコミも「国民はなぜ被曝させられるのか?」という基礎的なことが判っていないような気がします.

特にテレビにでる、いわゆる「専門家」の方も技術的なことはおわかりになっているようですが、放射線被曝のもっとも大切なことまでは頭が回っていないようです。

・・・・・・・・・

原爆と原発が生み出されるまで、人間は「自然放射線」だけしか被曝していませんでした。人間が「核爆発」を起こすことは無かったからです.

広島・長崎に原爆が落とされ、さらに太平洋などで多くの核実験が始まってから日常的に「人工放射線」で被ばくする事になります。さらにチェルノブイリがあり、今回の福島になりました。

戦争に使う原爆を別にすると、「人間が被曝する」のは、次の4種類になりました。

1) 自然放射線からの被曝
2) 原発からの被曝
3) 医療の被曝
4) 原子力研究などの被曝

自然からどのぐらいの放射線をあびるかは「人間が決めることではない」のでこれをまず「別枠」にします。

また、「自分で希望する」か「強制されるか」で2つに分けます.

そうすると、「自分の希望で原子力や放射線の研究をする」場合は別にしなければなりません。

いくら自分の体とは言っても、むやみに傷つけてはいけないので、国としては一応の制限をしています。それが1年20ミリシーベルトです。

医療用は「自分の体を治すため」に「若干の損害は仕方ない」ということでレントゲンやCTスキャンを受けます.日本の医療は世界的に見て極端に被曝が多いのですが、それでも日本人は心配性なのでしょう、「少しでも体を治したい」という希望が強いので、「損も仕方が無い」と考えられているからです.

ここまでで、判るようにもともと地上にない人工的な放射線の溜めに「被曝する」というのは「被害を受ける」ということを意味しています.それももともと「放射線を出す人がいなければ、被害を受けることはない」ということですから、「トバッチリ」とも言えるからです.

・・・・・・

つまり、自然放射線を別にすると、

1) 自分が希望しない被曝は原発だけ、
2) 原発で被曝(損害を受ける)しなければならない原理原則は存在しない、
3) みんなが「電気が欲しい」ので被曝する、

という理屈になります.このような「被曝の本質的な意味」を良く理解しておくことが大切です.

●電気の利得=テレビ、エアコン、オール電化など
●電気の被害=1億人で5000人の発がん

を同じにしようということで、「1年1ミリシーベルト」が決まりました。1989年のことです。

この「損得計算」は人によって違うでしょう.

ある人は「電気でガンになるなんて」と思うでしょうし、別の人は「ガンになっても電気が欲しい」と考えるからです。

また、全世界で一つの基準を作らないと、海外旅行や海外の水を買うのも危険になりますから、1つに決めなければなりません。

そこで、全世界で1つ(1ミリ)にしたのです。日本の文部科学大臣が決められるようなことではなく、全世界の人の「人生観」で決まっていると言うことです。

・・・・・・

自然放射線と比較する人がいますが、自然放射線とはまったく別のもので、「電気会社が自分の意志で放射線をまき散らしている」ということが違います.

医療用と比較する人がいますが、自分の体を治すために、仕方なく被曝しているのです。医者が強制するものでもありませんが、医療については医師が判断するので、見かけ上、医師が決めているように見えるだけです。

研究用と比較する人は少ないのですが、職業上の被曝限度が20ミリとなっているのに、みんな「被曝は損」と思っていますので、日本の実績はわずか「1年0.7ミリ」です。

それもすべて「外部被曝+内部被曝」ですから、東京の0.1マイクロ(1時間)はかなり高く、放射線を出している東京電力は深く反省し、補償しなければならないのです。

それを東京都が「健康に影響がない」などと言う権利もなにも無いのですし、専門家と言われる人も被曝の原理原則を踏まえて発言をしていただきたいと思います.

(平成23年6月18日 午前8時 執筆)

武田邦彦

ラベル:

祝島にて、小出先生

http://www.eco-reso.jp/feature/love_checkenergy/20110617_5079.php

ラベル:

嗚呼、この国は、何を考えているのだろうか!?

 海江田万里経済産業相は18日、記者会見し、原子力発電所を持つ11社に指示した原発の短期的な安全対策について「適切に実施されたことを確認した」と正式に表明した。原発停止の長期化による電力供給不安は国内産業の空洞化などを招きかねないと強調。福井県など地元自治体との調整が付けば来週にも直接訪問し、再稼働に向けた理解を求める方針を示した。

 経産相は原発の安全性について「国が責任を持って地元の皆様に説明していきたい」と強調した。追加安全対策を終えたのは東京電力の福島第1原子力発電所を除く、すべての原発。全国の商業用原発54基のうち、現在35基が停止中。一部は運転再開が可能だ。

 だが福島第1原発の事故に加え、政府が中部電力浜岡原子力発電所の運転停止を要請したことで地元自治体に安全への不安が広がり、再稼働への同意が得られていない。

 経産省原子力安全・保安院は福島第1原発の事故後の3月30日に建屋の浸水防止など大きな地震や津波に備える緊急安全対策を指示。さらに今月7日、炉心損傷などシビアアクシデント(重大な事故)を想定し、水素爆発の防止策など5項目の追加対策を指示した。

 経産相は2度の対策を通じて「責任を持って安全性を厳しくチェックした」とし、再稼働への条件は整ったとの判断を示した。

 現状のまま運転中の原発が順次、定期点検に入ると、来春には国内のすべての原発が止まり、東日本だけでなく、西日本にも電力不足が波及する。経産相は「電力の供給制約が日本の産業、経済の大きな課題」との懸念を表明。再稼働へ地元や国民の理解を求めた。

 福井県や佐賀県など原発の地元自治体に自ら出向き、「地域の事情に応じた説明をする」と強調。ただ、具体的な日程は「現時点で調整できていない」とした。

ラベル:

2011年6月17日金曜日

武田先生の意見です

本当のことを「風評」という不誠実な政府

当たり前のことですが、「風評」というのは、実際には無いことをウワサで広めて、損害を与えることです。

誠実な社会、安心して住める街では、風評のようなものはできるだけ排除して気持ちの良い生活を送りたいものです。

しかし、福島原発が起こって以来、日本政府は、もともと風評ではないものを風評と言って、国民や「正しいお母さん」を苦しめています。

・・・・・・

日本は法治国家ですから、どのくらい放射性物質が入っていていれば注意しなければいけないという限界が決まっています。

それを「クリアランス・レベル」といい、法律でもしっかり決まっていて、それに反すると懲役1年以下の刑に処せられます。

クリアランス・レベルは「1年に10マイクロシーベルト以上の被曝になる可能性のあるもの」です。だからたとえば、食材ですと、日本人は一日あたり平均1.4キログラムの食品を食べるから、

1年に10マイクロシーベルトを越えない量
=「この食品には放射性物質は含まれていないと行って良いレベルですと言える量」
=0.01÷(0.0073×1.4キロ)
=1ベクレル

となります。

・・・・・・・・・

つまり非常におおざっぱに言うと、

●1ベクレル・・・「このものには放射性物質がついていない」と言える量
●10ベクレル・・「放射性物質は入っているけれど、我慢できる」量
●100ベクレル・・「この食品や物品に触れるだけなら、我慢できる」量

ということになります。

「クリアランス・レベル」という概念は、誰(幼児も)がさわっても、放射線を気にしなくても良いということですから、1ベクレル並です。

次に、放射性物質は入っていても「我慢できる」というのは、1年0.1ミリシーベルトぐらいで、日本のかつての水道の基準でした。つまり「日本人は水だけを飲んでいるわけではないので、水道は1年1ミリの基準の10分の1で行く」ということです。

そして、多くの食品などの基準値になっている100から300ベクレル程度の値は、「空間も綺麗で、水も汚染されていないけれど、この食材や物品だけが汚染されていたら、ここまで我慢できる」ということで、他の被曝と「足し算」しないときのレベルです.

・・・・・・

今、政府が「風評」と言っているのは、数100ベクレルの放射性物質が入った食材や物品を「放射性物質が入っているからイヤだ」というのが「風評」だというのです。

自分(政府)が決めたことを「守ろう」とすると、政府がその人に「風評被害を拡大するな!」というのですから、完全な言いがかりで、まるで政府がアウトローのような感じです.

また、マスコミは「政府が言ったから」という理由で、やはり「正しいことをしようとしているお母さん」を「風評を拡大する」と批判していますが、マスコミの記者さんもすでにおかしいことに気がついているのですから、控えてもらいたいものです。

・・・・・・・・

私は「愛する家族、信頼できる友、誠実な社会、誇りを持てる日本」と言っていますが、政府は「誠実さ」において「先頭を切ってもらいたい」と願います.

また農業や漁業の人が、後ろから圧力をかけているとすると、これまで「消費者ためにこだわりの食材」と言っておられたのですから、これも「誠実な社会」を作るために自粛して欲しいと思います.

(平成23年6月16日 真昼 執筆)

武田邦彦

ラベル:

この記事が示す政治家の理解が本当のところだと思う

石原氏のヒステリー発言、社民・福島氏「人間の感覚から遠い」
2011.6.15 16:54

 社民党の福島瑞穂党首は15日の党会合で、自民党の石原伸晃幹事長が原発再開をめぐるイタリアの国民投票で反原発派が勝利したことを「集団ヒステリー状態」と指摘したことについて、「『命を大事にしたい』という生身の人間の感覚からほど遠い」と批判した。

 同時に「自民党が原発を推進してきた結果、福島第1原発事故が起きた。世界の人々の気持ちが全く分かっていない(原発)利権の政党だ」と非難した。

ラベル:

被災地に闇金暗躍

義捐金の被災者へ届かぬ現状は、当然、こういう状況を生み出します。
闇金業者を生み出したのは、義捐金配分の不備にあるといっても過言ではありません。
まさか、裏で手を組んでいるということはないでしょうね。

http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110616/crm11061620520037-n1.htm

ラベル:

煉獄の使徒


ノンフィクションノベルズといった本なのでしょうか、その中での人の動き方が、とくに、ある新興宗教の中での人の動き方が生々しくて、読むのに現実がちらちらして、いやな気分にさせます。
この作家とは長いので、読んでしまいましたが、さわやかさとは極地の本です。

そういうものの出現する時代だったのでしょうね。
あるいは、組織には、多かれ少なかれこんな部分があるということかもしれません。

ラベル:

高濃度汚染水はなくなるわけではないです

稼動の遅れはともかく、このシステムでセシウムがなくなると考えないでほしい。
セシウムを集めるシステムです。
その結果、セシウムの少なくなる汚染水が出来るわけです。
もちろん、さらに高濃度のセシウム汚染水も生じます。
その高濃度汚染水をどうするかはわかりません。

また、何も言わなくなっている海の汚染問題もはなはだ気になります。
わたしたちの食べるものの汚染具合は教えてください。

何も食べないとは言ってはいないのです。
給食に使うな、子どもに食べさせるなと主張しているだけです。


福島第1原発:浄化装置で汚染水漏れ…本格稼働また遅れ


仏原子力メーカー「アレバ」の汚染水処理システム=東京電力提供

 東京電力は16日、福島第1原発の高濃度放射線を含む汚染水を浄化するシステムで水漏れやにじみが見つかったと発表した。システムは試運転中だったため、運転を停止し、復旧作業に着手した。当初より遅れ17日に本格稼働する予定だったが、18日以降にずれ込む恐れが出てきた。東電によると、本格稼働が遅れた場合でも、今月中は海洋流出を避けられるという。

 ◇試運転停止

 システムは米キュリオン社のセシウム吸着装置や仏アレバ社の除染装置などを組み合わせたもの。東電によると、16日午前、試運転中にセシウム吸着装置のポンプ1台に水のにじみを発見。常設の予備ポンプに切り替えた。しかし同日午後7時20分ごろにシステムが自動停止。確認したところ、同8時ごろ、ポンプとは別のスキッドと呼ばれる設備内で水漏れを見つけた。

 スキッドは鉄製の箱型(縦2.5メートル、横8メートル、高さ3メートル)で、中に深さ約30センチの水がたまっていたという。ポンプで水を抜くなどの復旧作業に取り掛かり、半日程度かかる見通し。東電の担当者は「作業スケジュールに大きな遅れはないだろう」と話している。

 また、東電は16日、試運転中のシステムの処理水を分析した結果、放射性セシウムの量を22万分の1~36万分の1に減らせたと発表した。低レベル汚染水を処理させたところ、1立方センチ当たり2600~2800ベクレルだった放射性セシウムが0・013ベクレル程度に減少した。

 一方、経済産業省原子力安全・保安院は16日、東電が福島第1原発3号機の原子炉建屋内で、使用済み核燃料プールを安定的に冷やすため、仮設の空冷循環式冷却装置を設置することを認めた。【杉埜水脈、奥山智己】


毎日新聞 2011年6月16日 23時47分(最終更新 6月17日 1時09分)

ラベル:

2011年6月16日木曜日

心からの叫び!元原発技術者菊地洋一さん中部電力靜岡支店で訴えた

今、もう一度、菊池さんのご意見を再確認しておきたい。

http://www.youtube.com/watch?v=gNWVljrvl3o&feature=related

ラベル:

急性放射線障害の出る可能性

http://www.youtube.com/watch?v=wdLwA0rTQyk

小出先生のご意見です。

ラベル:

武田先生のご意見です

東京のお母さんへ・・テレビの解説は間違っていましたので注意

今朝のテレビは一斉に「東京都が行った都内の放射線測定」を報じていました。

原発事故の直後には、測定値も示さずに「安全だ、安全だ」と言っていた頃に比べると、「テレビは神様ではないから、安全かどうかはデータが必要だ」というレベルまで来たようです.

でも、大テレビが全国放送で流していた内容もずいぶん間違っていました。

1. データを使うようになった・・・進歩。
2. (データを使う)=(データは正確でなければならない)
    ということまでは行っていない。

文化系の方の多いテレビ局としてはデータを使おうと思うようになっただけで進歩とも言えます.

・・・・・・

東京都の測定では、「空間線量」がおおよそ0.08ぐらいから0.35ぐらいになっていました。そしてそのデータの見方として、

1) 自然放射線が1年に1.5ミリシーベルト、
2) 人工放射線の限度が1年1ミリシーベルト、
3) だから合計1年に2.5ミリシーベルトまで良い、
4) 従って、これを365日×24時間=8760時間で割って、
5) 1時間に0.285マイクロシーベルトまで良い。

と言っていました.

学生の答案なら20点というところでしょうか。

筋道は間違っていないのですが、結論が大きく異なります。

これで、基準を決めたら都民は基準以上の被曝をして健康を害するかも知れないので、最後の結論が正しいことはとても大切です.

厳密な先生なら「決定的な間違いがあるから0点」と言われるかも知れません。

それが朝早くから、全国ネットの巨大番組で流れ、さらには日本で一流の解説者が付いているのですから、まだまだという感じです.

東京のお母さんは、間違えないでください。

テレビが故意で間違ったのか、勉強不足だったのか判りません.

テレビは間違えても被害が出ませんが、お母さんが間違えるとお子さんに害が及びます.

・・・・・・・・・

決定的な間違い。

1) 1年間1.5ミリシーベルトの「自然放射線被曝」は、その3分の2が内部被曝で、空間線量からの外部被曝は約3分の1だから、0.5ミリシーベルト。
2) 1年間1ミリシーベルトの法律で定められた「我慢できる限度」は内部被曝を含んでいるから、放射性物質が含まれる野菜、魚などが出回っている状態では、内部被曝を2分の1にするのが適当。

つまり、東京都が測った空間線量に相当する「被曝限度量」は、自然放射線からが0.5ミリ、人工放射線が0.5ミリですから、合計1.0ミリシーベルトです。

これを8750時間で割ると、1時間0.11マイクロシーベルトです。

計算値というのはいくら考え方が「おおよそ」合っていても、結果が2倍以上の違うのではダメなのです.

【正しい答え】

東京との測定の内、1時間に0.11マイクロシーベルト以上の地域は法律的に違法状態にあり、子供の健康に障害を及ぼす可能性がある。

(このブログで、今まで示してきた値です。)

内部被曝を入れた値を使い、外部被曝の測定値を使った番組は、明日の朝の番組で修正するかどうかが、その番組の誠意を示すバロメーターになるでしょう。

・・・・・・

ところで、マスコミも福島原発事故が起こった直後には、東京も放射線の強いところは1時間で1マイクロシーベルトを越えていました。

その時に「健康に影響はない」を繰り返して来ました。

その中でも、受診料を取っているNHKなどは福島の記者を「健康に危ない」として総員引き上げを指示した一方で、番組でお金をもらって居る視聴者に「安全です」を繰り返しました。

でも、このことは、多くの記者さんは釈然とせず、なぜ間違ったことしか報道できなかったのかと苦しんでいます.

マスコミも「事実を伝えよう」という気持ちと、「公的なデータなら責任を問われない」という二つの間で揺れ動いているように見えます.

今朝の報道も同じでした。

東京の線量については、すでに民間で多くのデータがありますので、せめてそれらを比較しながら東京都のデータを紹介すべきだったでしょう.

また、3月下旬はどのぐらいだったかについても報道し、線量が高いときに肝心のデータを出さなかったことに対して、解説者でも良いので、少しの言及や謝罪をする良い機会だったと思います.

明日の番組では訂正をしてください。それが放送の誠意というものです。

(平成23年6月16日 午前9時 執筆)

武田邦彦

ラベル:

お役所仕事というものは

義捐金は、届けないは、弱者に圧力をかけるは、つまらんものですねえ。


福島県の南相馬市で生活保護を受けていた世帯のうち、合わせておよそ150世帯が震災の義援金や、原発事故の仮払い補償金を収入と見なされて、生活保護を打ち切られていたことが分かりました。

生活保護は、受給者に収入があれば減額されたり打ち切られたりします。厚生労働省では、震災の義援金や東京電力福島第一原子力発電所の事故の仮払い補償金を受け取った場合、その世帯の自立のために生活用品などの購入にあてる金額などは収入としないものの、総額が自立のためにかかる費用を上回った場合は、それ以上の金額を収入と見なすことを先月、各地の自治体に通知していました。この通知に従って南相馬市では、市内で生活保護を受けている400世帯余りのうち、これまでにおよそ150世帯について、今月から生活保護費の支給を打ち切ったということです。また、いわき市でも、東京電力から仮払い金を受け取った2世帯について、今月から支給を打ち切ったということです。南相馬市やいわき市では「手持ちのお金がなくなった場合は申し出てほしい」と話しています。

ラベル:

2011年6月15日水曜日

繰り返しますが…

起こってしまった原発事故の影響は帳消しにはなりません。
そのとき放出されたすべての放射線物質とともに生きなければなりません。
それが、3・11以後と以前の世界の差です。

遠くとも必ず、放射性物質はやってきます。
その覚悟はもたねばなりません。
少なくとも放射性物質抜きの食べ物は食べられません。
その覚悟は必要です。

福島の人々は、もといた場所に帰ることは放射性物質とともに生きる覚悟のうえの決断となります。
それは、おそらくは、多少の差はあろうとも千葉、東京、神奈川でも同じです。
もしかしたら、大阪でも…

福島原発事故は、まだ収束していません。
おそらく、4号機が危なくなっているのではないでしょうか。

ま、そんなことは、ともかく、この事故は、すでに起こってしまったことで、事故で亡くなった子どもが生き返らぬように手の施しようはありません。

放射性物質のついたごみは、空中を飛びまわり、地中にもぐった放射性物資は飲み水を汚染し、海を汚染していきます。
その汚染のひどさに政府は、発表を渋ります。

もっはや、東電が賠償できる域ではありません。
国家!?
国家の賠償域も出たのではないでしょうか。

心して、子どもを守りましょう。

そして政府、東電には、正確な情報を流すことをいち早くやってほしい。
昨今流れる夏の電力不足のまやかし報道には、あきあきします。

君たちは、国民なんか、どうでもいいのではないかな。
なら、そういう風に宣言したらどうだろう。

福島の野菜は安全だといって食べて見せる。
そうではない。

福島の野菜は、この程度汚染されている。
それどもわたしは、食べています。
そのように、国民にアピールしたまえ。

この国には、何人、汚染された野菜を魚を昆布を自覚して食べる人がいるのだろう。
汚染されたお茶を飲む人がいるのだろう。

こん国は、そういう国に成り果てました。
そういう自覚をお互いに、持ちたいものです。

ラベル:

ずさんな被ばく線量管理、明らかに

http://www.mbs.jp/news/jnn_4751578_zen.shtml

ラベル:

「発生から3ヶ月。今、もっとも恐ろしいことは何か?」

小出先生のご意見です。

http://www.youtube.com/watch?v=IG05dZTzX8k

ラベル:

イタリアの決断(田中龍作ジャーナル)

13日午後3時40分、「真実の口」前広場。トレーラーに搭載された特大テレビのスピーカーから「投票率は57%」のアナウンスが流れると会場は指笛と歓声が鳴り響いた。海外在住のイタリア人を分母に入れ彼らが全て無投票となっても、国民投票の成立に可能な50%に達するからだ。

 ベルルスコーニ政権による原発推進政策の廃棄を求める国民投票を成立に持ち込んだのは、東電・福島原発の事故であった。

 そもそも「反原発国民投票」は野党がベルルスコーニ政権に揺さぶりを掛ける目的で一年半前に持ち出したものだった。50万人を超える署名が集まったことから最高裁が国民投票を支持したのだが、それは今年1月12日のことだ。福島原発事故より2か月も前である。

 イタリアでは1995年以降7回の国民投票が実施されたが、いずれも投票率が低かったため否決されている。

 何よりベルルスコーニ首相が支配するメディア(新聞・テレビ・雑誌)が「エネルギー源として原子力は必要です」と国民を洗脳してきた。首相もタカをくくっていたのである。

 ところが「3・11」が発生する。欧州全体に反原発のうねりが起き、イタリアでも世論が高まった。日本と同じ地震多発国であるため原発に対するイタリア国民の不安と反発は計り知れないほど大きかった。

 ベルルスコーニ政権は形勢不利と見るや「原発凍結法」を制定する。ほとぼりが冷めたら原発建設を再開しようという魂胆である。

 ところが世論は政権の目論見通りには行かない。原発が持ち込まれる可能性のあるサルデーニャ島で5月に住民投票が行われ、「原発反対」が97%を占める結果となった。

 焦りの色を濃くしたメディア王のベルルスコーニ氏は支配下の新聞・テレビ・雑誌を総動員して「反国民投票キャンパーン」を展開した。テレビ討論で与党国会議員は「投票に行くな」とまで叫び、国営放送のアナウンサーは投票日を間違えて読むなどした。

 だが有権者のほとんどは海外メディアの報道やインターネットを通じて福島の惨禍を十分に知っていた。(日本と事情がよく似ている)

 筆者がインタビューした市民は全員といってよいほど「技術立国で安全と言われていた日本で事故が起きたのだから、原発は恐ろしい」と答えた。

 国民投票直前の6月9日にはローマ法王が「人類に危険を及ぼさないエネルギーの開発をすることが政治の役割だ」と述べ、暗に原発を否定した。国民の9割以上がカトリック教徒のイタリアで、法王が言外とはいえ原発を否定したことの影響は小さくなかった。

 かくいうローマ法王も福島の事故後、原発に対するスタンスを変えたと言われている。法王にとっても福島の事故は衝撃的だったのである。

 チェルノブイリ事故前から「反原発・反核」を訴えてきたアンジェロ・バラッカ博士(物理学)は、原発をめぐるイタリアの事情を次のように指摘した――

 「国全体が地震帯の上にある」「原子力利権の裾野は広いため表立って問題点を批判できなかった(※注)」「御用学者とマスコミが『エネルギー源として原発は必要』と情報操作してきた」……日本と全く同じではないか。

 危険性を軽視し安全神話の上に成り立っていたイタリア原発政策の虚構は、「東電福島第一原発」と共に崩れ去った。


※注
イタリアでは1963~64年から原発が稼働し始めた。チェルノブイリの事故(86年)を受け、翌年の国民投票で廃止が決まった。廃炉を終えたのは97年。

ラベル:

福島原発事故に対する勘違い

まず、第一は、事故は、まだ収束していないということ。
それと、こっちは大きな勘違いですが、放射性物質は、消えません。
隠すことしか出来ません。
この場合、隠すとは、別の場所に移すということです。
では、その場所はどこか?

残念ながら、この国では、その場所をまじめに考えていません。

福島の小学校校庭の削り取った土を、各地に出ている汚泥を、彼らはどこに移そうとしいているのでしょうか。
杉並区の東電グランドを国が買い取り、そこに埋めるのはどうですか?
散々、福島県民をひどい目にあわせて、電力をむさぼってきた東京の取るひとつの方法だとは思うのですが。

とにかく、急いでお考えください。
部外者諸君!

ラベル:

避難所の問題も増えそうです

避難所で初の食中毒、福島県 69人に症状

 福島県田村市の避難所で、炊き出しを4日に食べた69人が食中毒症状を訴え、うち9人の便と炊き出しからウェルシュ菌が検出されたことが15日、県への取材で分かった。既に全員が回復している。東日本大震災以降、岩手、宮城両県は避難所での食中毒発生を確認していない。3県では初めてとみられる。

 福島県は「加熱調理した料理を、常温で放置して翌日再加熱して食べた場合によく発症する。食べ残した物は冷蔵庫で冷やすなどの対策を取ってほしい」と注意を呼び掛けている。

 福島県によると、食中毒の発生先は避難所になっている田村市の廃校。

ラベル:

2011年6月14日火曜日

イタリアでも何とかなりそうですね(田中龍作氏の情報より)

13日午後3時40分、「真実の口」前広場。トレーラーに搭載された特大テレビのスピーカーから「投票率は57%」のアナウンスが流れると会場は指笛と歓声が鳴り響いた。海外在住のイタリア人を分母に入れ彼らが全て無投票となっても、国民投票の成立に可能な50%に達するからだ。

 ベルルスコーニ政権による原発推進政策の廃棄を求める国民投票を成立に持ち込んだのは、東電・福島原発の事故であった。

 そもそも「反原発国民投票」は野党がベルルスコーニ政権に揺さぶりを掛ける目的で一年半前に持ち出したものだった。50万人を超える署名が集まったことから最高裁が国民投票を支持したのだが、それは今年1月12日のことだ。福島原発事故より2か月も前である。

 イタリアでは1995年以降7回の国民投票が実施されたが、いずれも投票率が低かったため否決されている。

 何よりベルルスコーニ首相が支配するメディア(新聞・テレビ・雑誌)が「エネルギー源として原子力は必要です」と国民を洗脳してきた。首相もタカをくくっていたのである。

 ところが「3・11」が発生する。欧州全体に反原発のうねりが起き、イタリアでも世論が高まった。日本と同じ地震多発国であるため原発に対するイタリア国民の不安と反発は計り知れないほど大きかった。

 ベルルスコーニ政権は形勢不利と見るや「原発凍結法」を制定する。ほとぼりが冷めたら原発建設を再開しようという魂胆である。

 ところが世論は政権の目論見通りには行かない。原発が持ち込まれる可能性のあるサルデーニャ島で5月に住民投票が行われ、「原発反対」が97%を占める結果となった。

 焦りの色を濃くしたメディア王のベルルスコーニ氏は支配下の新聞・テレビ・雑誌を総動員して「反国民投票キャンパーン」を展開した。テレビ討論で与党国会議員は「投票に行くな」とまで叫び、国営放送のアナウンサーは投票日を間違えて読むなどした。

 だが有権者のほとんどは海外メディアの報道やインターネットを通じて福島の惨禍を十分に知っていた。(日本と事情がよく似ている)

 筆者がインタビューした市民は全員といってよいほど「技術立国で安全と言われていた日本で事故が起きたのだから、原発は恐ろしい」と答えた。

 国民投票直前の6月9日にはローマ法王が「人類に危険を及ぼさないエネルギーの開発をすることが政治の役割だ」と述べ、暗に原発を否定した。国民の9割以上がカトリック教徒のイタリアで、法王が言外とはいえ原発を否定したことの影響は小さくなかった。

 かくいうローマ法王も福島の事故後、原発に対するスタンスを変えたと言われている。法王にとっても福島の事故は衝撃的だったのである。

 チェルノブイリ事故前から「反原発・反核」を訴えてきたアンジェロ・バラッカ博士(物理学)は、原発をめぐるイタリアの事情を次のように指摘した――

 「国全体が地震帯の上にある」「原子力利権の裾野は広いため表立って問題点を批判できなかった(※注)」「御用学者とマスコミが『エネルギー源として原発は必要』と情報操作してきた」……日本と全く同じではないか。

 危険性を軽視し安全神話の上に成り立っていたイタリア原発政策の虚構は、「東電福島第一原発」と共に崩れ去った。


※注
イタリアでは1963~64年から原発が稼働し始めた。チェルノブイリの事故(86年)を受け、翌年の国民投票で廃止が決まった。廃炉を終えたのは97年。

ラベル:

放射性物質その物自体消えることは無い

小出先生のお話です。

http://www.youtube.com/watch?v=kw4-1D3A5Ic

ラベル:

恐ろしき言葉

ここでも紹介した小出先生の動画の中に恐ろしい言葉があります。
この言葉ゆえに小出先生は、ある特殊性を醸し出しているのだな、と思います。

それは、部外者が当事者性を身につける細い細い道へと誘う言葉です。
部外者の中でも特に彼は観察者であるのだから、なおさら当事者にはなれません。

小出先生は、こうおっしゃいました。
かいつまんで書きます。

福島の野菜は汚染されております。
魚介類も汚染されております。
だから、放っておけば福島の農業と漁業は壊滅します。

わたしは、それはなんとしても回避したいと思います。
だから、わたしは、福島の農産物、魚介類を食べようと思うのです。
それが、原発を止めることの出来なかったわたしの責任の取り方です。

子どもたちには食べさせられません。
わたしが、それを引き受けて食べます。

この言葉を聴いたときに、わたしは、はっきりと教えられました。
小出先生は、福島原発事故の当事者として生き抜いておられるのだなあ、としみじみ思いました。

わたしも、もし、福島を語るのであれば、当事者性をもって語りたいものです。

ラベル:

ノエル


ペネロペ目当てで観た映画でありましたが、とてもいい映画でした。(わたしにとって)
人が人に寄り添うということが、よく描かれておりました。

何かしら、このような人と人とのつながり方に、わたしは大変に弱いのです。
こういう人間関係に憧れます。
創出したく思います。

ラベル:

2011年6月13日月曜日

6・11小出先生講演後の質疑

http://www.youtube.com/watch?v=tdYb0xiAMiY

http://www.youtube.com/watch?v=YR-e_M5lE2k&feature=player_embedded

ラベル:

放射線ホットスポット

局地的に高い線量になる「放射線ホットスポット」が、自治体などの調査で次々に明らかになっている。福島市内のオフィス街では、1日で以前の許容量の年1ミリシーベルトを超える線量が計測された道路沿いの側溝もあったというのだ。

ネット上で、ホットスポットという言葉に関心が集まっている。

専門家が「柏、松戸、流山、三郷」と指摘して騒ぎに

どこから生まれたかはよく分からないが、周辺に比べて異常に高い放射線量を計測する地点と言った意味らしく、一部専門家がこの言葉を使い始めてから広まったようだ。チェルノブイリ事故でも、発電所からかなり離れた地点で、高い数値を示す地点がポツポツあったという。

元原子力安全委員会専門委員の武田邦彦中部大教授は、ブログで2011年5月10日、「柏、松戸、流山、三郷のホットスポット」と千葉、埼玉両県のケースを取り上げた。原発に詳しい民間有志の調査で、これらのスポットは、以前の基準、年間許容量1ミリシーベルトを超えていたというのだ。もっとも、事故発生後、文科省は暫定的として年間の許容被ばく線量の目安を「20ミリシーベルト」に変更している。

武田氏は、テレビでもお馴染みだけに、「子供を守ってください」と呼びかけると、住民から不安が高まった。千葉県柏市では、主婦ら約200人もが1万人分の署名を集めて、6月2日に市に提出。子どもが関わる全施設の線量測定や除染を要求する事態にまでなった。

こうした動きを受けて、千葉県は、県内6市で5月31日と6月1日に大気中の放射線量について独自調査を行った。その結果によると、柏市では、1時間当たり0.54マイクロシーベルトと最も高い値を示した。年間にすれば、以前の許容量超の2.8ミリシーベルトだ。文科省がさらに南にある千葉県市原市のモニタリングポストで行っている計測では、5月31日は0.044マイクロシーベルト。県の独自調査の方が、10倍以上も高かったわけだ。

その理由としては、原発からの距離といった地域的な違いのほかに、計測地点に置ける高さの違いもあったようだ。文科省が地上から7メートルで測っているのに対し、県では日常生活空間に当たる50センチで測っている。

こうした経緯は、テレ朝系で6月5日に放送された「サンデー・フロントライン」でも紹介された。番組では、専門家の話として、風向きや雨によって放射性物質がホットスポットに集まったのではないかと分析している。

自治体などの独自調査がようやく始まる

自治体などによる独自調査は、原発事故から3か月近くも経って、首都圏などで行われるようになっている。サンデー・フロントラインの番組調査では、東京23区のうち15区が調査を実施、あるいは実施予定だという。

原発事故が起きた福島県でも、ようやくホットスポットへの対応を始めた。県が2011年6月5日、モニタリングポストを県内各地に増設する方針を明らかにしたほか、文科省も6日、県内や隣接県一部の2500か所を対象に大気や土壌のサンプル採取を始めた。

とはいえ、すでに深刻なホットスポット汚染が明らかになりつつある。

国の原子力安全委員会が5月24、25日に福島市内のオフィス街で地上1メートルの放射線量を測ったところ、高い値を示す地点が見つかった。泥や落ち葉が積もった側溝の上では、1時間当たり3~4マイクロシーベルトになった。

これだけでも、年間にすれば現在の許容量20ミリシーベルト超だが、側溝の泥に測定器を近づけると、約100マイクロシーベルトに達する地点もあったというのだ。年間なら876ミリシーベルトで、1日浴びただけで、2.4ミリシーベルトと以前の許容量を超えてしまうことになる。

福島市では、土壌汚染も深刻なようだ。県原子力センター福島支所が事故直後の3月15日に国道近くの雑草を測ったところ、1キログラム当たりの放射性セシウムが16万9000ベクレルに達した。野菜類や茶葉の規制値500ベクレルをはるかに上回る値だ。

この数値は、ようやく6月3日になって公表された。セシウムは半減期が30年と長いだけに、今後は抜本的な対策が求められそうだ。

ラベル:

「福島県周辺地域における土壌と食品の汚染、続く」在日フランス人向け公報・IRSN(6月8日)

フランス放射線防護原子力安全研究(IRSN)は6月8日、日本在住のフランス人向けに「福島第一原発事故に関する公報(6)」を発表しました。4月29日に発表された前回の公報の内容からそれほど変わっていませんが、新しいデータの発表に伴って茶葉やタケノコへの注意が加わっています。

また、福島原発の状況に大きな変化が見られない限りは今回の公報を最終回とする、という冒頭の宣言からは、今後しばらくは福島県をはじめとする4県(茨城、栃木、福島、宮城)を中心とする地域で土壌や食品の汚染が改善しないであろうとの見通しが伺えます。IRSNは先に発表した福島周辺における外部被曝量に関する報告書で、外部被曝量が年間10ミリシーベルトを越える地域に住む約7万人の住民について「至急退去が必要」と日本政府に強い対応を促しました。今回の公報でも、フランス人に対しこうした地域への立ち入りを控えるよう強く警告しています。(以下、要約です。)

1. 現状
住民への大きな影響は見られないと思われるものの、福島第一原発から排出されていると思われる放射性物質が引き続き空気中で観測されている。現在、短期的な被曝の危険性は、大気中に排出された放射性降下物、および海に排出された放射性物質に汚染された食品によるものが主となる。こうした汚染の影響を最も受けやすいのが茶葉を含む葉野菜であり、野菜を原料とした全ての食品、もしくは汚染された草や飼料を餌とする動物の乳である。これらの食品については汚染の度合いが低くなって来てはいるが、引き続き監視が必要である。海産物についても、海藻や海中生物が放射性物質に汚染にされている。


2. 一般のフランス人への勧告
食品への放射能汚染は低下してきているが、福島第一原発における事故によって発生した放射性降下物の被害を強く受けた県においては、引き続き厳重な注意が必要である。IRSNは下記を勧告する。

・ 生産地や放射線濃度が分からない生鮮食品(特に葉野菜、キノコ類、魚類)については長期間の摂取を控える。福島原発事故の後で生産された茶葉についても同様。

・ 同様に、福島、栃木、茨城、宮城、群馬、埼玉、東京、神奈川、千葉の各県で穫れたタケノコやクサソテツを摂取しないこと。

・ 福島、宮城の両県で生産された生乳や、生産地・放射線濃度が分からない生乳を長期間子どもに与えないこと。


3. 放射性降下物の影響が最も高い地域(福島周辺地域)に渡航する可能性のある者、および現地に居住する者への勧告

• IRSNは、宮城、茨城、栃木、そして特に福島県が福島原発事故による放射性降下物の深刻な被害を被ったと考えている。宮城、茨城、栃木の3県については、業務上の渡航および重要な所用がある場合には、下記の注意事項を全て遵守することを条件に渡航できることとする。しかし不要に放射能による被曝を受けることを避けるため、趣味や旅行などの重要な所用以外での渡航は控えること。

• 福島県の北半分の地域、特に福島原発から40キロ以内の圏内にある県の北東部4分の1に相当する地域については、引き続き渡航しないよう、強く勧告する。これは、一平方メートル当たり60万ベクレル以上にものぼる放射性セシウム等の深刻な放射性降下物による汚染が見られることによる。これらは年10ミリシーベルトを越える外部被曝の原因となる。火急の所用でこの地域に渡航する場合には、厳密に必要最小限の滞在時間に限ることとし、下記の勧告を厳守するとともに、渡航者を大人に限ることとする(子どもの渡航を認めない)。

• 日本政府が立ち入りを禁止している福島原発から半径20キロメートルの地域、及び葛尾村、浪江町、飯舘村、川俣町、南相馬市等に立ち入らないこと。


4. 宮城、茨城、栃木、福島の4県に居住するフランス人への勧告事項
・ 乳児および幼い子どもの食事にはボトル入りミネラル・ウォーターを使用すること。

・ 自宅の家庭菜園から収穫した野菜や、家庭で飼っている家畜動物を食用に用いるのを最大限に控える。

・ 野菜や果物を食べる前に注意してよく洗うこと。

外部から建物の内部に汚染物質を持ち込まないよう、家庭での衛生状態を良好に保つようつとめること。特に、下記に注意する。

・ 雨の日は靴を家の中に持ち込まない。

・ 濡れた雑巾で床を定期的に拭く。

・ 家具、カーペット、敷物の表面に定期的に掃除機をかける。掃除機の中袋を定期的に交換する。

・ 無意識に手が口に触れて汚染が起きないよう、ポンプ式容器に入った液体石けんで手を定期的に洗う。

・ 幼い子どもが遊んでいて戸外の土や砂を口にいれないよう、常に見張っていること。


IRSN「福島第一原発事故に関する公報(6)」 6月8日号(仏文)
http://www.irsn.fr/FR/Actualites_presse/Actualites/Documents/IRSN_Residents-Japon_Bulletin6_08062011.pdf

ラベル:

何か知らないけど、こんな歌まで出たりして…

http://www.idol-japan-records.net/live/index.html

ラベル:

東電もお金がなくなって

マスコミへの影響力は次第次第に弱まってきていて、今や、夏の電力不足という虚構のキャンペーン一色で行くと心に決めたようです。
その中で、東電にとって、力強い、あの宮根誠司くん、何も考えずに、東電の言うがままにしゃべっています。

あの男の顔をテレビで見かけるとたまらんねえ。
けど、少し前までは、ああいう輩だらけのテレビでした。
今でもよくよく見るとそうだけど、少し変わってきましたね。
一部の音楽界とか。

ラベル:

武田先生からの情報です(コワイデスネ!)

校長先生が児童を被曝させたい理由

浦安市の校長先生は児童を被曝させるために、

1) 給食は全児童が食べなければならない、
2) 給食に放射性物質を含むものを使う、

と宣言しています.

校長先生は給食に関して義務と権限を持っていますので、このようなことを意図的にされるのは、児童を被曝させたい(結果として被曝量を増やすことを知っているから)と希望していることは明らかです.

常識ではまったく考えられませんが、校長先生には校長先生の「理屈」があるようです。

ある校長先生が次のような「便り」を出しておられます.

まず、第一に「学校給食法」によって、校長先生は学校給食が円滑に行われるように努力する必要があり、給食はその学校の児童全員に行わなければならないということが「法律」で定まっていることを示しています.

まず、校長先生の頭には「自分が守らなければならない法律」が強く入っているのでしょう.

そして、おそらくは「たとえ児童の健康に障害が起こっても、それより法律を守ることが大切だ」と信じておられることと思います.

つまり、学校給食法で書かれている「給食」の前提が「児童の健康に障害が起こる可能性に無いものに限る」ということであることに思いが至らないのです.

昔から日本にはこのようなタイプの校長先生がおられました。自分の学校の児童を、自分の子供のようには愛することができず、単に法律上の任務をすることによって出世を考えるタイプの方です.

そして、この校長先生が同じ「便り」にこのような文章を載せています.そこには、

「望ましい食生活の形成と人間関係の形成」

が給食の目的としているのです。

福島原発事故が起こって以来、東北、関東地区の「望ましい食生活」は「被曝量を増やさない」ということであることは異論が無いでしょう。

そのためには、学校給食に「放射性物質が入っていないもの」を徹底的に選ぶことが校長の役目であることは明らかです.

また、「望ましい人間関係」とは「イヤがる人に無理矢理、嫌いなものを食べさせる」ことでもなく、「思想的に被曝に恐怖を覚える人に無理矢理放射性物質が入っているものを食べさせること」でも無いはずです.

もっと他人を思いやり、他人の心配を自分のこととして受け止めることが望ましい人間関係でしょう。

この校長先生が「法律好き」なら、次の放射線障害の防止に関する基本的な考え方を「法律」で示します.

もともと学校で児童が被曝するなど考えてもいませんので、ここでは対象が「労働者」になっていますが、もちろん児童ならなおさらです。

放射線防護の原則というのは、この条文でも判るように「放射線で被曝する量をできる限り少なくすること」なのです。

「基準以下だから安全だ」という防護原則などないのです。

ところで、野菜などの出荷基準というのは、

1) 対象者は児童ではない、
2) その食材だけが汚染されている場合であって、現在のようにさまざまな原因で被曝するときには、「足し     算」が必要である、

ということで、このようなことは、およそ他人(児童)の「食」について責任を持たなければならない立場にある校長先生がよく勉強し、知り、そして行動をしなければならないのです.

つまり、校長先生が「給食を出す責任」があるなら、栄養士に「児童の年間総合被曝量」を「数値」でだす必要があるからです。

もちろん、児童の年間総合被曝量は、これもまた法律で決まっている値、
「一般公衆の被曝限度は1年1ミリシーベルトである」

以外にはありません.日本の文部大臣はもともと、内部被曝も食材からの被曝も計算していませんし、日本という一つの国の大臣が出した一時的な数字は児童の健康という点ではまったく関係のないことです。

教育の自由、独立性は日本国憲法の大きな精神の一つです.

・・・・・・・・・

日本国憲法では、基本的人権が認められています.

それはたとえ子供(あるいは親権者)であっても、「自分が食べたくないものを食べさせられる」ことを拒否することはできます。日本国憲法は学校給食法の上位にあり、思想信条に背いた行為を強制させることは出来ないのです。

「福島原発事故からの被曝があるのだから、食事からこれ以上の被曝をさせたくない」

という考え(思想・信条)はまことにもっともであり、被曝に関するこのような考え方は長い間、日本社会で認められ、定着しています.

・・・・・・・・・

ところで私はあまり法律論を展開する積もりはありません。法律以前に「愛情」や「倫理」があり、その方が人間として大切だからです.法律はいざと言う時のものです。

校長先生は、児童が空間から被曝を受けているときに、できるだけ被曝量を減らしてあげようと思わないのでしょうか?

学校給食法がどうであれ、被曝する子供達が可哀想と思わないのでしょうか? 

たとえ、校長先生が「被曝は健康に良い」という奇妙な信条を持っていたとしても、それを児童に強制することはできるのでしょうか?

私は児童に対する愛情を忘れ、子供の健康を心配している親(たとえ一人でも)を「おまえは法律を知らないのだから黙っていろ」という校長先生は実に野蛮だと思います。

(平成23年6月12日 午後8時 執筆)

武田邦彦

ラベル:

全国の自殺希望者よ、福島原発で仕事をしよう

http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110613/dst11061308030002-n1.htm

2010年度も3万人を超えた自殺者。
この原因分析は、部外者である学者さんたちにお任せし、わたしは、政府、東電にお願いしたい。
全国には、手厚く保証してくれるならば、自分の命はいらないとする人がいます。
もちろん、彼らも原発事故処理の中で人生観が変わるかもしれないですが、それはその人の自由として、彼らのなかで使える人を原発事故処理に雇うと高らかに宣言してはどうですか。

そうすれば、今年は、自殺者3万人を切ることが出来るし、彼らの人生の幕引きもこれなら悪くはない。
ただ、今のようにうやむやとし、被災者やホームレスを雇う体制は、あまりにも旧態依然で、まるで、今までの東電や政府そのものです。

原発被災者への保護として、こういうことはある程度おおっぴらに募集してもいいだろうと思うのですが…
もちろん、わたしも馳せ参じます。

ラベル:

寄り添う

人と人との関係を形作るひとつの極みが「寄り添う」という風情だと思っています。
そこには、「ガンバレ」もなければ、「愛している」も「キミが心配だ」もありません。
ただ、意味もなく寄り添うのです。

そういうことをされたとき、まず、自分には、どの人が寄り添ってくれているのかが、わかるのかという疑問があります。
わたしが、そのように誰かに寄り添えるかという生きてきたことへの揺らぎを感じます。

この問題は、ここではこれ以上進めず、ひとつの人と人との関係の極みとして、わたしは「寄り添う」姿があると思っていますと書き記しておきます。

ラベル:

2011年6月12日日曜日

やはりこのまま終わってしまうのだろうか(武田先生の分析です)

国民が背負ったベクレル

福島原発から上空に漏れた放射性チリは、約70京ベクレル。海に流れた方はハッキリしないが10京ベクレル程度と考えられる.

つまり、福島原発から環境へ漏れた量はおおよそ100京ベクレルだった。この量を少し落ち着いて考えてみよう。

福島第一原発には1号機から4号機まであった。1号機、2号機、3号機は運転中だったので、原子炉の中に合計6亥4000京ベクレル(亥は本当は土偏で、ガイと呼ぶ)、プールに1400京ベクレルの放射線量があり、4号機は原子炉の点検中で、原子炉の中はゼロ、プールが2100京ベクレルだった。

つまり、原子炉に6亥4000京、プールに3500京だから、合計6亥7500京ベクレルの放射線量があった。

この内、100京が漏れたのだから、全体の0.15%が漏れたに過ぎない.もっとも、放射線量は運転が止まる(核分裂が止まる)と急激に少なくなるので、どこの時点をとるかで大きくことなる。
とにかく、ザッと言うと、福島原発が持っていた放射線量の1%未満が大気中にでたことになる。

・・・

まず100京ベクレルというのは、余りにとてつもない量なので、ピンと来ない。まずは、これを「日本国民あたり」にしてみると、100京を1億2000万人で割るので、

「約80億ベクレル」

となる。

つまり国民一人あたり80億ベクレルというとてつもない量を、私たちはかぶり、これからの子供はそれを背負って生きていくことになる.

すまない!

・・・・・・

気を取り直して、少し考えてみよう.

私たちは水道水を1日、0.6リットル飲むが、料理や歯磨きなどを合わせると2リットルになる。

水道水の汚染の基準はWHO(世界保健機構)が、1リットル1ベクレルと決めているので、おおよそ1日1ベクレルということだ。

そうすると80億ベクレルというのは、80億日分になる。
人生80年とすると、人の一生は約3万日だから、その30万倍というとてつもない数字になる.

・・・

原発の事故がいつもこんな大変なことになるという訳ではない。たとえば、新潟沖地震で壊れた柏崎原発では、3億ベクレルが漏れた。

ずいぶん多いようだけれど、3億ベクレルを1億人で割ると、

「一人3ベクレル」

になる.

放射性チリが水道に入っても、3日間、我慢したらそれで終わりになる.今度の福島原発のすごさが判ると思う.

・・・・・・

さて、このことが判ると、「福島原発から出た放射性チリをいくら薄めても、将来の子供達が被曝する」ということがわかる。

たとえば、福島の瓦礫を日本中に移動したり、ホウレンソウを基準以下だと言って生協が運搬したり、乳牛を北海道に移動すると、

「人間の手で放射性チリを全国にばらまく」

ことになり、しかも日本人一人あたりの量がとんでもなく多いので、永久に日本列島が汚れてしまう。

さらに、秋になって台風が来て強い風が吹くと、放射性チリの多いところから、また全国にばらまかれる。

量が少ないときはこんな問題は起こらないが、多いときはかくのごとく違うのだ。

そこで、本来なら政府が、このことを国民に知らせて、ハッキリとした対策をとるべきであった。

1) 放射性チリは100京ベクレルほど出てしまった、
2) これは国民一人あたり80億ベクレルにもなる、
3) 薄めても危険な状態になり、日本列島が全部、汚染される、
4) だから、福島のものを他県に絶対に出してはいけない、
5) 東京など周辺の地域もできるだけ早くチリを集めなければならない、
6) 国家が福島を除染して、原発近くにチリや土壌を移動し、そこで処理を急がなければならない、
7) 半減期が30年ということを考えると、早くやらないと100年、禍根を残す、

ということなのだ。

「梅雨までに」と言ってきたが、すでに梅雨に入った.かくなる上は強い風の吹く台風までに除染しないと、南風で宮城が、北風で静岡が、東の風で新潟や秋田まで汚染が拡がる.

・・・

日本人一人あたり80億ベクレルをできるだけ小さくすること、それが今の大人が次世代の子供達にしてあげなければならない最大の義務だろう.

放射性チリで汚れた日本列島では「環境を良くする」などと言うことは全く出来ないからだ。

一刻も早く、事実を直視して、目を覚ましてもらいたいのだが。

(平成23年6月12日 午後3時 執筆)

武田邦彦

ラベル:

緊急活断層注意情報 今そこにある危機

あの政府の発表です。
地震確率があがっていると考えていいでしょう。
確率ですよ、確率。

http://www.youtube.com/watch?v=SrdP6gwBm6s

ラベル:

海の汚染情報

海の汚染情報が、あまり出てこないのは、それだけ、ひどい状態だと考えたほうがいいのかもしれない。
たとえば、漁業関係者の保証がまったく出来ない額の汚染被害が起きているとしたら、それは、発表したくないだろう。
水俣でもそうだった。

これからは、海産物に関しては、その覚悟をもって食べていきたい。
そして、子どもさんに食べさせるときには、必要以上の注意をしてください。

ラベル:

下記ブログの小出先生の映像です

映像作家の方もステキですね。

http://www.youtube.com/watch?v=cqRhVoHMzWs

ラベル:

地獄は一定すみかぞかし

親鸞におきては、ただ念仏して、弥陀にたすけられまいらすべしと、よきひとのおおせをかぶりて、信ずるほかに別の子細なきなり。
念仏は、まことに浄土にうまるるたねにてやはんべるらん、また、地獄におつべき業にてやはんべるらん。総じてもって存知せざるなり。たとい、法然聖人にすかされまいらせて、念仏して地獄におちたりとも、さらに後悔すべからずそうろう。
そのゆえは、自余の行もはげみて、仏になるべかりける身が、念仏をもうして、地獄にもおちてそうらわばこそ、すかされたてまつりて、という後悔もそうらわめ。いずれの行もおよびがたき身なれば、とても地獄は一定すみかぞかし。

東電や政府、マスコミを信用する人の中に、上記の心根の存在は考えがたく、猪口才な処世のみ目立つ。
一方、軽くは見えても昨日の各地のパレードには、今の世の心意気が感じられ、うれしく思いました。

その中で、神戸の会にての小出先生のいつもの発言に、心震えます。

「電力は、原発を止めたからといって、不足しません」
「けれども、問題はそんなところにはないのです。
 たとえ電気が不足しようが、不足しなかろうが、原発は要らないのです」

これが、脱原発の心意気というものでしょう。

ラベル:

田中龍作ジャーナルから

原発の是非を問うイタリアの国民投票は12、13日に実施されるが、成立は微妙な情勢だ。投票率が50%に達しないと無効になるためである。ベルルスコーニ首相がニラミを効かすメディア業界は、日本同様、「国民投票」を大きく取り上げない。こうしたことも影響している。

 逆風のなか、福島第一原発の事故以降世界で初めてとなる「原発阻止・国民投票」を成功に導こうと運動を続けてきた団体がある。「原子力を止めるための投票委員会」(CONTITATO VOTA SI PER IL NUCLERE)だ。コーディネータを務めるマリア・マラーノさんに話を聞いた。

Q:福島の事故をどう受け止めているか?

A:技術が進んでいる日本であのような事故が起きた。他の国はどうなるのか? その意味ではチェルノブイリ以上にショックだった。
(日本政府が発出する)インフォメーションが足りない。一般の人は、放射能汚染がどこまで進行していて、どう危ないのか分からない。チェルノブイリ原発事故が起きた時のソ連みたいだ。

Q:原発に反対する理由は?

A:原子力は戦争のために作った武器。我々がコントロールできない恐ものだ。お湯のため電気のためにあんな恐ろしい物を作ってしまってよいのか。

Q:原発に対する国民の関心は高まっているか?

A:福島の事故以降、高まってきた(最高裁が国民投票を認める判決を言い渡したのは1月12日。「3・11」前のことである)。多くの人がオフィスに問い合わせをしてくるようになった。そして資料を取りに来る。福島の事故以降、あらゆる階層の人たちが「反原発」になったのを手ごたえとして感じる。

Q:ローマ法王が自然エネルギーへの転換を促し暗に原発を否定する発言をしたが?

A:法王はかつては反原発ではなかったが、福島の事故以降スタンスが変わったようだ。

ここでマリア・マラーノさんから逆質問を受けた。「日本人は原発をどう考えているのか?」

筆者:国民の過半数は原発に反対だが、政府とメディアが原発を推進したがっている。

マリアさん:イタリアと同じだ。

 「世界同時反原発デー」となった6月11日は、国民投票の前日にあたる。イタリアでは国民投票の1日前から街頭での宣伝活動は禁止される。街には「反原発」のビラ一枚さえ見かけなかった。

 イタリア政府は、「原発建設の禁止」を求める国民的盛り上がりを削ぐために投票日を12日としたのだろうか。勘繰りたくもなる。

 「原子力を止めるための投票委員会」は、国民投票の結果が確定する13日午後、ローマの代表的観光名所である「真実の口」前広場で報告会を開く。

ラベル:

アベンジャーズ


正確には、昨日の全国的に広がったパレードには、恥ずかしながら感動してしまいました。
わたしは、新宿にいましたが、デモと呼ばず、パレードと呼ぶことにこれほどまでの波及効果があるとは…
あの、名古屋の女の子のネーミングは、素晴らしいです。

もしかしたら、まだ、この国にも可能性があるのかもしれません。

そんな夜に、こんなハリウッドもどきの映画を見てしまうなんて、まるで、わたしの人生のようではないですか、

ラベル:

2011年6月11日土曜日

菅谷昭氏インタビュー

http://www.fng-net.co.jp/itv/index.html

ラベル:

デモ、すごいねえ、参加してますか? 

以下のことにも気をつけてください。

福島第1原発:2号機の二重扉開放へ 換気作業着手

福島第1原発2号機原子炉建屋の二重扉の内側扉を開け建屋内部に入るロボット=東京電力提供

 東京電力は11日、高い湿度が作業の妨げになっている福島第1原発2号機の原子炉建屋で同日午後から換気作業を始めると発表した。建屋に2カ所ある二重扉の外側にビニールなどの覆いを設置した上で扉を開け、放射性物質を取り除くフィルター付き換気装置を使って内部の空気を浄化する。空気中の放射性物質濃度の低下が確認されれば覆いを外し、1号機と同様に二重扉を完全に開放する。

 2号機の建屋は大きな破損がなく、使用済み核燃料プールから発生したとみられる水蒸気がこもって作業に取りかかれずにいる。4日の調査で湿度は99.9%、空気中の放射性物質濃度は1立方センチあたり0.16ベクレルだった。濃度は1号機で二重扉を開放した際の20分の1程度だが、さらに低下させる予定という。

 換気装置の運転は3日間程度を予定。二重扉の開放後は、作業員が建屋に入って原子炉水位計の調整や水素爆発を防ぐための窒素注入に着手する。

 東電は、1号機でも5月上旬に換気装置を使って放射性物質の濃度を下げて扉を開放し、建屋内での作業を本格化させている。【関雄輔】

ラベル:

節電について

http://www.ustream.tv/channel/%E3%83%95%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%83%8A%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%88-%E5%B2%A9%E4%B8%8A%E5%AE%89%E8%BA%AB%E3%81%AB%E3%82%88%E3%82%8Bustream

ラベル:

田中龍作さんからの引用です

原発建設の是非を問う国民投票が12~13日、イタリアで実施される。福島の事故を受けてなおベルルスコーニ政権は原発建設を推進したいようだが、国民はどのような審判を下すか。

 メディア王でもあるベルルスコーニ氏が支配するイタリア。日本のナベツネ翁を首相にしたような格好である。「原発がなければ電力不足に陥り、日常生活にも経済にも悪影響を与える…」。マスコミを使った世論操作は日本とそっくりだ。

 決して対岸の火事とは言えないイタリアの「原発国民投票」を、注視しておきたい。

ラベル:

小出先生です

http://www.videonews.com/special-report/031040/001922.php

念のためですが、わたしは、小出先生を信頼しておりますので、今、電力会社、政府、マスコミのしきりに行っている節電に対しては、懐疑的です。
小出先生は、電力不足の心配はないと、おっしゃっております。
どちらが正しい情報なのでしょうね。

いまだに、彼らはわたしたちを洗脳しようとしているのでしょうか。
イヤになりますね。

ラベル:

今日の武田先生

自然放射線と被曝

140億年前、私たちが今、住んでいる宇宙がビッグバンで出来たとき以来、この世の「物質」は核反応(核爆発)で作られてきた。

核爆発はすさまじいので、落ち着いた元素だけではなく、不安定な元素も作るので、それが放射線を出す。だから、宇宙は放射線で溢れている.

だから、私たち地球上に住んでいる人間も動物も植物も、自然からの放射線を受ける。

それが日本では1年に1.4ミリシーベルト、世界の平均では2.4ミリシーベルトである。

・・・・・・

地球が誕生して以来、生物は「危険」と戦ってきたが、紫外線や放射線といった「電磁波=光」と戦いも厳しかった。なにしろ太陽も原子炉だから、そこから強い紫外線が地表に達する.

古い生物はこの紫外線と戦い、敗れ、海の底や地中に住んでいたが、偶然にも生物の呼吸でできた酸素が成層圏でオゾン層を作り、それが紫外線を防いでくれたので、生物も地表に出ることができた。

それでも、紫外線は厳しく、赤道に住む人は肌が黒くなって皮膚ガンを防ぐ.地域によって紫外線も違うので、黒人、黄色人種、そして白人ができた。

・・・・・・

放射線は紫外線よりエネルギーが高いので、なかなか防御が難しい。紫外線は皮膚で止まるので、皮膚だけを防御すれば良いけれど、放射線は体を貫くので、どうしても体全体を防御しなければならないからだ。

DNA(遺伝子)が傷つくと、それを複雑な酵素などで直していく.しかし、修復するための酵素を作るのにも「原料」がいる。だから
「栄養のバランスをとらなければならない」ということになる。

休養も必要だ。睡眠時間も7時間はとりたい。

・・・・・・

自然放射線の1.4ミリシーベルトは、その3分の2が「内部被曝」、3分の1が外部からの放射線だ。

だから、1.4を3で割ると約0.47ミリシーベルト。これは1年だから、365日×24時間でわって、1時間あたり0.05マイクロシーベルトになる。

3月12日に福島原発が爆発してから、最初の頃、政府が日本の1年1.4ミリシーベルトではなく、世界平均のデータ(2.4ミリシーベルト)だけを言った。しかも内部被曝も言わなかった。

だから、政府を信用して、精密に考えていた人が混乱した。

2.4を365×24で割ってみると、1時間に0.27マイクロになり、結構、大きな数字だからだ。

北海道や秋田など、場所によっては0.27マイクロより小さな値が出た。つまり「原発が爆発したら放射線が減った」という奇妙な結果が得られたのだ。

もちろん、日本は日本で考えなければならない。さらに関東ではローム層が地表にあるので、それで少し減って0.025ぐらいまで下がる場所もある。今でも、しかも専門家でも、1年2.4ミリシーベルトが自然放射線で、それを外部被曝と思っている人もいる。

・・・・・・・

いずれにしても、生物は1日に0.05マイクロシーベルトぐらいの放射線を浴びてDNAが壊れても、それを直す力がある。

「自然の中で過ごすのが一番」というのは放射線でも同じだ。そして少し刺激があった方が、守る力も「リストラ」されない。(「リストラされる」というのは、放射線が無いところで長く生活すると、放射線で壊れたDNAを直す体内の物質が減ると考えられている。)

今、とても厳しい時期にあるけれど、目指すことは変わらない.

● 自然放射線の中で(できるだけそれに近く)、
● 栄養のバランスを考えて(酵素を作る)、
● 適度に休養をとって(キズを直す)、
● 毎日を楽しく(酵素を増やす)、
● 感謝の気持ちを持って(不満があると酵素が減る)、

というのが実は「自分の体にも一番良い」のだから、ビッグバンで誕生したこの世も上手くいっているものだ。

(平成23年6月11日 午前8時 執筆)

武田邦彦

ラベル:

パタン認識

「パタン認識」について詳しくは、わかりませんが、おおよそ人は、うち放っておけば、パタン認識をやらかします。
ラフに言えば、自分の過去の経験によって物事を振り分けます。

人も行為も発言も事件も態度も表情も…

ただ、残念なことに、人間は、このパタン認識では零れ落ちてしまう人やものに出会うことがままあるということです。

わたしのカミさんは、とても素晴らしい人ですけれども、わたしを批判するときに、頓珍漢なことを言うことがよくあります。
もちろん、わたしは、他人様に誇れるような人間ではないのですから、たたけばいくらでも埃は出ます。
けれども、カミさんのたたいて出してみせるわたしの埃は、勝手に彼女が作ったものが多いのです。

彼女のパタン認識の限界です。
彼女によれば、わたしは人をバカにするらしいですが、わたしは人をバカにはしません。
今の段階では、この人に対しては、これくらいの評価かな、と思うだけです。

飲み屋で、物知りがぺらぺらとしゃべっていれば、(それは、彼を評価する材料の垂れ流しですから)その人のレベルはたいていわかります。
そこに社会意的地位や出身大学はなく、わたしの冷ややかな目があるだけです。
そういうわたしの態度に腹を立てた人は数限りなくおります。
もっと、わたしを敬え、とでも言いたげに。

わたし個人は、ただただ、その人のあるがままを見ようと努めます。
何が正しいという判断はしないようにしないようにしています。
もともと、正しいという立場を取ること自体を嫌っているのかもしれません(たぶん)。

貧困なる自身の経験知により、会った人をAタイプ、Bタイプ、Cタイプ、Dタイプ、Eタイプ…と認識していく浅薄さが、わたしには、どうも理解できません。

わたしなどには想像さえ出来ない人が、この世のどこかにいるものだと思っています。
もちろん、その中にはファム・ファタールもいるのでしょうが…

ラベル:

バットマン


あらためて眺めてみれば、それも、ジャック・ニコルソン側から眺めてみれば、この映画、奥深いところもあって、新鮮だった。
映像美もあるしね。

ただ、キム・ベイシンガーに、あんなにたびたび叫び声を上げさせるのは、興ざめだったかな。
わたしの趣味としては。

ラベル:

2011年6月10日金曜日

参加される方は、ご注意ください

原発に反対する行動「6.11脱原発アクション」が、今週末に実施される。6月8日現在で、予定されているアクションは全国41都道府県以上で、少なくとも140のイベントが確認されており、その数はさらに増える様子だ。それらアクションは11日および12日に行われ、内容は公道でのデモ行進をはじめとして、講演会、公開学習会、映画上映、パネルディスカッション、チャリティーライブ、写真展、バスツアーなどさまざまである。

 ほかにも多種多様なイベントが予定されている。例えば被災地のひとつ福島県いわき市でもジャーナリスト津田大介氏のプロデュースで、渋谷慶一郎と七尾旅人が現地出身のアーティストYDMと即興のライブを行うイベントが催されるとのことだ。

 3月11日の震災以後、東京電力本店ビル前での行動「東電前アクション」は継続的に行われており、4月10日の高円寺デモには1万5,000人が集まり、続いて行われた5月7日の渋谷デモにも1万人以上が参加するなど、当初からは想像もつかないような盛り上がりを見せている。

 一方、デモに対する規制や取り締まりを懸念する声もある。渋谷で行われた「原発やめろデモ」で合計4名の逮捕者が出たことは、すでにインターネットなどでも流れてよく知られているが、うち2名はすぐに釈放、残る2名は勾留が延長された(※編集部註:2名も18日と27日に釈放)。5月17日に東京地裁で行われた2名の勾留理由開示公判では、傍聴人の中に公安担当とおぼしき私服警官の姿が見られた。また、弁護士が何度も質問したにもかかわらず、裁判官は「釈明の必要を認めません」と取り合わないなど、疑問に感じる場面が幾度かあった。これらに対して法廷内が騒然となると、傍聴人2名が強制的に退廷させられ、公判終了まで別室に収容させられるなどの事態が生じた。

 今後の反原発・脱原発のアクションに対して、警察が大量の人員を投入してくるであろうことは十分に予想できよう。ただし、その効果については想定しきれない部分が少なくない。複数のジャーナリストや労働組合関係者は、「(今回の一連のデモは)一般市民の参加が圧倒的に多い。活動家や労組を相手にしてきた警察は、大量のデモ参加者に対してこれまで蓄積したノウハウが通用せずに戸惑うのではないか」と言う。

 一方、警察の動きに警戒する意見も当然のことながら少なくない。

「警察は軟弱な行動しかできない。だから、予想外の行為に出る危険性もあるでしょう」

 そう話すのは、警察関係に詳しいジャーナリストの寺澤有氏だ。

 警察はマニュアル通りの対応しかできないだろうが、活動家でも何でもない一般市民が相手では、強硬な態度に出ることには躊躇するだろう。それだけに、いざイレギュラーな事態になったら、どうしていいのか分からなくなる可能性がある。

「我慢できなくなった警官が、『威嚇的な実力行使』に出る可能性はありますね。でも、そうなったらオシマイでしょう」(寺澤氏)

 寺澤氏は「47都道府県で同時にデモが起きたら、警察といえど対処は困難ではないか」と指摘する。そして実際、それが6月11日に実現する可能性が高くなっている。

 果たして、6月11日と12日がどのような日になるのか、予想もつかない。だが、その日が目前に迫っていることだけは確かである。
(文=橋本玉泉)

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カズオ・イシグロ

カズオ・イシグロという作家を論じるとき、「細部まで抑制が利いた」「入念に構成された」という言葉をよく見聞きしますが、ともに重要な小説の要素で、とくに抑制を利かすということは、とても大切で、いい作家ほど読者の心を動かそうと焦ったり、急いだりしません。

「毒蛇は急がない」

といったところです。

最近眠れぬ夜に「桜と龍」「白と黒が出会うとき」などの娯楽本を読んでいたのですが、小説として売りに出されている本は、どんな本でも抑制が利いています。
ま、抑制の利かし方の問題ですけれどね。

それで、このことは、わたしたちの日常かわす会話でも同じことで、声高に何かを主張する人間の声が届かないのはそのためです。

思い出してみれば、これは、と思う人の声は、もの静かなものです。

小出裕章さんのように…
自戒をこめてですが。

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小出先生のご意見です

原発を止めても電力は足りる

http://www.youtube.com/watch?v=F8DhmHTYtqs

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武田先生のご意見です

被曝の危険性

放射線医学研究所が子供の甲状腺ガンについての厳しいレポートを隠匿していたということでご心配になっている方が多くおられます.
それで、以下のことを再度、確認します。

1) 放射線の被曝によるガンや遺伝性疾患の発生は、「医学的」に明確ではない。
2) この世には学問で判らない「未知の分野」がある。
3) 研究中のことだから、医者や研究者によって言うことが違う。
4) 放射線の影響が大きいとする医者にインタビューすれば「恐ろしい」ということになる(今回の甲状腺のデ    ータ。0.2マイクロで危険とされた)。
5) 放射線の影響が小さいとする医者にインタビューすれば「恐ろしくない」と言う(100ミリでも安全と言う。    0.2マイクロの50万倍に相当している)。
6) だから、新聞記者は「放射線が怖い」という記事を書こうと思ったら、3)の医師に取材する。
7) 「被曝は怖くない」という記事を書こうと思えば、4)の医師に取材すればよい.
8) だから、原発事故以来、さまざまな記事が出るので、多くの人は「なにが正しいのか判らない」と悩む.

今回の甲状腺ガンのニュースは5)からでたものです。

なにしろ人や研究機関によって50万倍も違うのですから、右往左往しても意味が無いように思います。

・・・事実・・・

事実は次のようなことです。これさえシッカリと判っていれば不安になることはありません.

1) 医学的に判らないのだから、医者や研究機関に聞いてもムダである。
2) しかし海外旅行に安心して行くためには、どの国も同じ基準で規制してくれることが必須。
3) そこで、「医学的ではなく」(ここが大切)、「コンセンサス(みんなでとりあえず決めておく)で決める」という    方式がとられた(21年前)。
4) それが、「誰でも1年1ミリシーベルト以下なら安全としよう。本当のところはわからないが、それで行こう」    である。
5) すでに20年以上、世界中でこの基準で生活し、特にヘンなことは起こっていないので、その意味でのデー   タは経験的にとられている。
6) そして、日本では「健康に留意し、栄養のバランスをとり、休養を十分にするなら1年5.2ミリシーベルト」と   いうことでも運用され、これも特にヘンなことは起こっていない。

世の中にはさまざまな危険があります。でも、現代の科学で判らないものは、判らないとして経験や合意によって「これで行こう!」と決めざるを得ません。

研究結果がでるまで100年も待つことはできないからです。

・・・・・・・・・

私は、次のように考えてまったく動揺しません。

1) 可能なら1年1ミリシーベルト以下にしよう。そうすれば悔やむことはない.
2) もしそれがダメなら1年5ミリシーベルト以下を目指し、その代わり健康には十分に注意しよう。それも仕方   が無い.
3) 幼児をこの基準で守って上げれば、大人は安全.
4) いろいろな報道がされるが、聞いても意味が無い.
5) 努力して生活し、それでも人智及ばざるところは運命と思う.

(平成23年6月10日 午前8時 執筆)

武田邦彦

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安全

こういうことは、認識しておいていいのかもしれない。

福島原発以後、わたしたちに安全というものはなくなってしまったということ、日本で生きていく以上は、必ず、放射性物質から逃れられないということ。

わたしたちにできることは、なるべく被害を小さくしよう。
それだけしかないのだと思います。

だから、自己保身のためのつまらぬ隠蔽は、やめてもらいたいものです。
けれども、この国に、自己保身以外の何かがあるとは、到底思えないのも事実です。

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ドイツの原発停止

ドイツの原発の全面的停止に関しては、いろいろ意見もあるだろうが、日本とは違っていることは、激しく認識しておきたい。

この決断の前に、10時間に及ぶテレビ討論会が開かれ、その視聴者は150万人に及んだという。
ドイツの人口は、8250万人あまり。
で、この視聴率。
これを当事者性の高さだと読んでもいいと思う。

一方、日本は、いまだに情報隠しと自己正当化の東電、政治家をはじめとする腐った中心部。
すべてを開示して、何かを話し合おうとする姿勢は、国民も含めて、とうの昔になくしてしまったのだろう、わたしには、そう思えてならない。

ラベル:

2011年6月9日木曜日

人を信じるということ

このことは、繰り返しここで書いてきていますが、ひとつのわたしの到達点です。
(また、変わるかもしれないけど…)

人を信じることを、少し詳しく書けば、この人ならば、騙されてもいいと思うことです。
法然に対する親鸞がそうでしたね。

だから、信頼する人がいるということは、この人なら騙されても文句を言わない人がいるということです。
あんな人だとは思わなかった、なんて感じるのは、あなたがその人を信頼していなかったからですよ。

そういう意味で、わたしに信頼する人が、一人でもいいるということは、幸せなことです。

この国の政治家やコメンテーターには、残念ながら皆無ですけど。

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地球は、暴れています

http://rocketnews24.com/?p=102316

まだまだこれからかもしれませんね。
大変なことになっているかもしれません。
そうでないといいのですが…

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汚泥から相次いで放射性物質を検出

小出先生のご意見です。

http://www.youtube.com/watch?v=GiRA1i_ilLc

ラベル:

知的探究心

性欲と同じように知的探究心もとどまるところを知らないのではないかという疑問を梅棹忠夫先生が認識していたとすれば、その結実がダイナマイトであり、原爆・水爆であり、原子力発電所であるのだろうか。

だとすれば、知ろう知ろうとする気分が、人の中に根強くあるものだとしたら、これは厄介です。
性欲・食欲・睡眠欲が種の保存本能の近くにあるとして、知的探究心だけは、自らを滅ぼす方向にも行きかねないからです。

そのようにして、科学の進歩が破滅への彷徨だとすれば、このことについては、よくよく考えねばならないことです。
で、考えたとして、何らかの光明は、見えてくるのでしょうか。

われわれに課せられた問題ですが、まだ手遅れでないことを願っております。

ラベル:

武田先生のご意見です

「悪意」か? 私たちの政府

3月11日、福島原発が時々刻々、破壊に向かっているとき、発電所と政府は共に国民に事実を知らせなかった。

1) 発電所長は消防に通報しなかった、
2) 政府は国民に危険を知らせなかった。

しかし、この二つならまだ「準備不足」とか、「普通に見られる隠蔽体質」とも言えるが、逃げる方向について政府が発表したとき、私は「まさか!」と耳を失った。

原子力の専門家ならすべての人が知っていることなので、「悪意」としか考えられないが、本当だろうか?

・・・・・・

「放射線」というのは「光」だから、自分の目で福島原発が見えなくなったら、「福島原発から直接来る放射線は来ない」。

だから「被曝する」のは「放射性チリ」からだ。

原発が爆発するとき、原発の建物は「天井方向に抜ける」ように設計されている.

これは爆発の可能性のある建物を設計するときの常道で、「爆発のエネルギーが原子炉や人のいる下の方に行かないように」という配慮である。

福島原発の水蒸気爆発でも、屋根が抜けてまっすぐ上に100メートルほど煙(放射性チリ)が舞い上がった.

もし、そのまま無風の「状態」が続けば、吹き上がった放射性チリの「粒」はそよそよとそのまま原子炉建屋の中に帰って行っただろう.

でも、現実には無風の状態がそれほど長く続くわけではない.上空にまっすぐ上がった放射性チリは、風に流されて徐々に西北(一部は南)に向かった。

その時、政府は驚くべき発表をしたのである。それは、

「放射線の強さは距離の二乗に比例するので、遠くに逃げれば良い」

ということであり、それを受けてNHKのテレビでは東大教授が、
「10キロ地点から20キロ地点に逃げると、被曝量は4分の1になります」
と解説をしていた。「かけ算」をせずに1時間1ミリシーベルトを「レントゲンの600分の1」などと言っていた時代だ.

それを真に受けた多くの人たちは、
「原発から遠くに逃げろ」
と思ったのは当然である.

これほど簡単なことを間違えるはずはないから、どうも「悪意の政府」、「鬼の東大教授」のように見える。
なぜなら、「正しいことが判っていて、わざと国民がより多く被曝するように指導した」からだ。

原発の事故では「原発を背にして、遠くに逃げる」のはダメである。

福島原発が爆発すると、そこからの放射性物質は風で流れる.どちらの方向でも同じだが、もし「西北」の方に流れたとしよう。

その時に、政府が「原発から遠ざかれ!」と言った。

国民はまさか政府が悪意を抱いているとは思わないので、原発を背にして逃げた。

でも、風下に当たっていた人は、逃げれば逃げるほど原発から襲ってくる放射性物質の中にいた。事実、逃げたところで粒が上空から降ってきたので、もと居た場所より多く被曝した。

風下に当たっていなかった人たちは、逃げる必要はなかったが、政府を信じて逃げた。
そうして、郡山まで逃げた人は、そこで迂回してきた放射性チリで被曝し、元のところの方が低かった。

・・・・・・・・・

つまり、

1) 風下に当たっている人は、原発から遠ざかれば遠ざかるほど、長時間被曝する、
2) 「横に」10キロも逃げれば、被曝しない.つまり「原発から遠ざかる」のではなく、直角に逃げろということ     だ、
3) 風下の当たっていない人は遠ざかっても関係がない、

ということが判る。

私が最初のころ、火山の噴煙の動きを貼りつけて「風下はダメだ」と言い、気象庁に「風の向きを予報してくれ!」と叫んだのはこのことだ。

気象庁は知らない顔をしていた。彼らも放射性チリの流れを知っていて、言わなかったのかも知れない.

・・・・・・・・・

もちろん、原子力安全委員会、原子力保安院は知っていた。専門家集団であり、普段から原発のシビアーアクシデント(大事故)を考えに考えているのだ。

こんなことを知らなければ職務が遂行できない.私は彼らが知っていたことを知っている。
ということは、国民がより多く被曝するように「放射線は半径の二乗で・・・」と言い、「遠ざかれ」と言ったと思わざるを得ない。

事実、それを信じた首長さんは住民を連れて原発から遠ざかろうとして、さらに被曝した。

何ということだろう!

万が一、今回の事故で病気の人がでたら、政府と安全委員会は「傷害罪」ではないか? あちらに逃げれば火傷をすると知っていて、その方向に逃げるように指示する人などいるだろうか?

何でこんなに大きな間違いをして、平気なのだろうか? 今からでも修正しておけば、今後も役立つのに、なぜ謝罪しないのだろうか? 

・・・・・・

今回の事件は、多くの面で、「一体、政府とは何か?」、「知識とはなにか?」を訴えているように思える.

(平成23年6月9日 午前8時 執筆)

武田邦彦

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お母さんに「風評被害」と非難する人は人間か?

風評被害とは、存在しない原因・結果による噂被害のことを言うが、この原発事故における存在しない原因・結果とは、どのようなポイントをついているのですか?(とんぼ)


(この記事は子供を守ろうとしているお母さん方が、「風評」といわれて切ない気持ちになっているので、それを応援するためのものです)

少しでも子供を被曝させたくないと懸命になって食材を求めているお母さんに「風評被害を言うな!」と責める鬼のような学校の先生、市役所の公務員、そしてジャーナリストがいます.

その理由は二つあるようです.

1) 暫定基準値以下だから「被曝する」というのは言いがかりだ、
2) 政府が1年100ミリまで大丈夫と言っている。

二つともウソなのです。

学校の先生も市役所の公務員も、かつては真面目な人たちでしたが、一体、どうしてしまったのでしょうか?

・・・解説1・・・

日本の水道局がかつて基準としていたように、

「日本人は水道だけを飲んで生きているのではない.従って、水道の基準は、1年1ミリシーベルトの一般的な基準をさらに10分の1にして、0.1ミリシーベルトの被曝にならないようにする」

と言うのが正しいのです.

これは一般的な毒物、添加物、農薬などでも同じ考えで、一つ一つのものを「ギリギリの基準」にしておくと、買う方は2つ以上のものをスーパー等で買えなくなるからです.

「足し算の原理」です。

ところが、足し算ができるはずの文科省大臣がウソをつき、「1年20ミリまで大丈夫.これを1時間あたりに換算すると3.8マイクロシーベルト」と言ったのです.

この計算は、

1. 子供が学校に行っているときだけ外にでて、
2. 通学時間もゼロ、家に帰ったら外に出ない、
3. 飲まず、食わず、呼吸せず(舞い上がったホコリも吸わない、まったく放射性物質を含まないものしか食べ   ない)、

という前提があるのです。

そんな小学生がいるはずもないのに、平気で言うのですから、どうして選挙で当選したのかまったく理解に苦しみます.

「足し算の原理」があるかぎり、そして多くの食材の暫定規制値が
「縦割り行政の中で、自分の役所が取り扱う食材だけを考える」
ということで決まっている限り、お母さんは

「汚染されたものは、たとえ暫定基準値以下でも買うことができない」
と思うのが、「立派な日本のお母さん」だからです。

その人達を「風評被害をいう」と非難する人は勝手に言ってください。あなた方は「鬼」です。

・・・解説2・・・

原子力安全保安院は「法律に基づいて」、「一般人が」、「福島原発内で」、「1年1ミリシーベルト以上被曝させた」ということで、東電を「処分」しました。

首相は文科省大臣を同じ理由で処分するべきです.ダブルスタンダードがあり、民間(東電)は処分するが官(文科省)は許すというのはあり得ません。

そして法律を知っている市役所の公務員なども処分しなければなりません。

さらには、下に示した文科省指導課長の通達.

これは本来は「子供の健康をまもるべき文科省」の指導課長が出した文章です。出した課長も鬼なら、この指導に従う校長先生も校長先生ですが、やはり「鬼」です。

東電の原発の中で働いた一般の大人が1年1ミリシーベルトを越えたと言って政府は東電を処分しているのに、同時こんな通達を出して子供を被曝させています(下はその内容)。

1年100ミリ(通達では100,000マイクロシーベルトとあるがこれは100ミリシーベルトのこと)まで健康に影響がないと言っているのですから、驚くべき内容です.

この通達内容が法律に反しているのは保安院の処分からでもわかりますが、放射線障害の法律には「被曝の原則」として第1条に次のように書いてあります。

ここで示しているように、日本国民はできるだけ被曝量を低くするように求めています.

現実にも放射線作業者(成人男子、被曝量測定、健康管理あり)の場合は1年に20ミリまで認められますが、現実の被曝量は日本ではわずか0.7ミリにしか過ぎません。

また、同じ文科省の所管する放射線の法律(文科省のパンフレット)、

ここにも、下の図のように「1年1ミリシーベルトが被曝限度」であるということがハッキリと明記されています.

あまりにも当然ですが、日本国内の法律が違う基準で出来ていることはないのです。

最近では見慣れた図ですが、一番下にある「1年10マイクロシーベルト」というのが「クリアランス・レベル」です。

クリアランス・レベルというのは、「普通の人が、普通に扱っても罰せられない限度」です。たとえば、校庭、校舎、生徒の机、野菜、農具など全てのものが入ります.

そして、国民を被曝から守るのにとても大切なことなので、1年10マイクロシーベルトより多い物品を「普通に」扱った人は、懲役1年以下の刑事罰が科せられます.

つまり、文科省大臣も、指導課長も「犯罪人」であることが判ります。そして「犯罪」であることを知ってそれに従った校長先生もまた実質的には犯罪人です。

・・・・・・・・・

官僚は言い訳をしますから、その対策も示しておきます.

1) 1年1ミリシーベルトという規制は「放射性物質を扱う会社など」に求めているもので、学校や野菜などは対  象にされていませんが、「危険性」という意味では同じですから、「1年100ミリまで安全と言われています」   のではなく、「1年1ミリまで安全と言われています」が正しい。法律の対象が誰であれ、人間と放射線の関   係は変わらないから。
2) クリアランス・レベルは輸入品や原子炉からの廃棄物などが対象ですが、これも「日本国民を被曝から守   る」という限度が1年10マイクロシーベルトだからこそ、法律があり刑事罰があるのです。これも法律の対象  はともかく、社会にどのぐらいの危険性があるかということは変わらないから。

私たちの子供の健康を犯罪人に任せることはできません。

また、識者の方は是非、声を上げて子供を守ろうとするお母さんを応援してください。

(平成23年6月8日 午前10時 執筆)

武田邦彦

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この男、やはり、ただ者ではない


羽生、底力で3連勝 名人戦第6局


 山形県天童市の天童ホテルで、7日から行われた第69期名人戦七番勝負第6局(毎日新聞社、朝日新聞社主催、大和証券グループ協賛、天童市、天童商工会議所後援)は8日午後8時53分、139手で羽生善治名人(40)が挑戦者の森内俊之九段(40)に勝ち、3連敗後の3連勝で4連覇に望みをつないだ。残り時間は森内4分、羽生27分。第7局は21、22日、甲府市の常磐ホテルで行われる。

 中盤で優勢に立った羽生が、森内の猛追にあって苦しんだものの底力を発揮して押し切り、ついにタイに持ち込んだ。

 相矢倉となった第6局。封じ手の2三銀(76手目)をはさみ森内は守勢に追い込まれ、羽生が攻めをつなげて一方的な展開かと思われた。

 しかし、羽生の攻めが一段落したところで森内が攻め合いに出て形勢は混とん。夜戦になって9九角(106手目)から森内が寄せに出たが、羽生がわずかの差で受けきり、最後は森内玉を寄せ切って、今期七番勝負一番の激戦を制した。

 名人戦では3連勝3連敗の展開は初めて。羽生の大逆転か、森内が連敗の流れを止めて、4期ぶりの返り咲きを果たすか。決着は最終局にもつれ込んだ。【山村英樹】

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